
パリ:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、フランスの新聞のインタビューで、イスラエル軍がレバノン南部のヒズボラの基地を捜索した際に「最新鋭」のロシア製兵器を発見したと語った。
ネタニヤフ首相は水曜日に発表されたインタビューで、ル・フィガロ紙に対し、2006年の国連安全保障理事会決議により、レバノン軍のみが同国の主要なリタニ川以南に武器を保有することが認められていると強調した。
「しかし、この地域ではヒズボラが数百のトンネルや貯蔵庫を掘っており、そこから最新式のロシア製兵器が大量に発見された」と、フランス語の記事はネタニヤフ首相の発言を引用している。
ワシントン・ポスト紙は、イスラエル当局者の話として、先月イスラエルがヒズボラへの攻撃をエスカレートさせて以来、レバノン国内でロシア製および中国製の対戦車兵器が発見されたと報じている。
イスラエル軍はAFPの首相発言に関する質問には即座に回答しなかった。
イスラエルは、ヒズボラに対する軍事作戦の目的は、イスラエル北部から避難した約6万人の住民が自宅に戻れるよう、この地域を安全にすることだとしている。
多くの住民が昨年10月7日にガザ戦争が開始されて以来、イスラエルとヒズボラ間の国境を越えた砲撃を理由に家を離れた。
「レバノンで新たな内戦が起こることは悲劇だ。それを引き起こすことは、確かに我々の目的ではない。イスラエルはレバノンの内政に干渉するつもりはない」と、ネタニヤフ首相はフィガロ紙に語った。
「我々の唯一の目的は、レバノン国境沿いに住む自国民が家に帰って安全を感じられるようにすることだ」と付け加えた。
ハマスによるイスラエル攻撃がガザ戦争を引き起こした後、ヒズボラとイスラエルは次第に激しさを増す砲撃戦を繰り広げた。
イスラエルがヒズボラへの空爆を開始して以来、レバノンでは少なくとも1,373人が死亡したと、AFP通信がレバノン保健省の数字を基に集計した。実際の犠牲者数はさらに多い可能性が高い。
AFP