
ドバイ:イランは金曜、コロナウイルス流行による同国の死者数が89人増の4,958人に増加した中、「国軍の日」を記念して消毒車、移動病院、その他の医療機器による軍事パレードを行った。
パンデミックにより中東で最も大きな被害を受けた同国の感染者総数は79,494人に増加し、うち3,563人が危篤状態にあると、保健省報道官キアヌシュ・ジャハンプルは国営テレビで語った。
今週初めに発表された議会報告書によると、広範囲における検査の欠如を考慮すると、コロナウイルスによる死者数は保健省が発表した数字のほぼ2倍の可能性、実際の感染者数は8~10倍多い可能性があるとしている。
金曜の小規模な「国土の防衛者、保健の援助者」という軍事パレードは感染症COVID-19肺疾患と戦う軍の役割を強調するために、訓練センターにてマスクを着用した司令官グループの面前で開催された。
通常は歩兵、ミサイル、潜水艦、装甲車、および頭上に戦闘機が飛ぶ光景が特徴の典型的な国軍の日パレードとはかけ離れたものであった。
「保健および社会的協定により、兵士によるパレードを開催することはできません…敵は今、目に見えないものであり、医師や看護師が(代わりに)戦場の最前線に立っています」とハッサン・ロウハニ大統領は国営メディアにて発信された兵士に向けたメッセージで述べた。
陸軍のマジ・アブドラヒム・ムサヴィ将軍は、イランにて世界最多死者数を記録した新型コロナウイルスの拡大を食い止めるために戦っている11,000人以上の軍医療スタッフに感謝した。
イラジ・ハリルキ副保健相は今週初め、秋に感染がさらに広がる可能性があると警告した。
「適切な薬やワクチンが見つかるまで、ウイルスとともに暮らすことに慣れなければなりません」と、ハリルチは金曜、国営テレビで述べた。最近の「低リスク」商業活動の再開は「状況が正常に戻ったことを意味するわけではない」と述べ、制限緩和が感染の増加につながる可能性があると警告した。
多くの商店、工場、工房を含むいわゆる「低リスク」ビジネスは、土曜から再開予定の首都テヘランを除く全国で4月11日から稼働が再開される。
最近の世論調査によると、テヘラン広域の住民の40%がコロナウイルスを真剣に受け止めていない、とテヘランの政府主導による「コロナウイルスタスクフォース」の責任者、アリレザ・ザリは金曜に述べた。
ロイター