ロンドン:パレスチナ人は、国際刑事裁判所が木曜日にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と元国防大臣のヨアブ・ガラント氏に対する逮捕状を発行する決定を下したことを歓迎した。
パレスチナ自治政府は、ハマスによる10月7日の攻撃以来、4万5000人近いパレスチナ人が死亡している紛争でイスラエル軍がガザ地区への爆撃を継続している中での同法廷の決定であり、この判決が国際法への信頼回復につながることを期待していると、パレスチナの公式報道機関であるWAFA通信が伝えた。
2002年7月に設立された国際刑事裁判所(ICC)が、西側諸国と連携する国家の指導者に対して逮捕状を発行するのは、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント氏で初めてである。また、ハマスの軍事部門の責任者であるモハメド・デイフ氏に対しても逮捕状が発行された。イスラエル当局は8月、デイフ氏は前月の攻撃でイスラエル軍によって殺害されたと発表したが、ハマスはこれを認めていない。
3人全員が、ガザ地区での戦争中または10月7日の攻撃における行動について、戦争犯罪および人道に対する罪で起訴されている。
パレスチナ自治政府は、パレスチナ人が「戦争手段としての飢餓に代表される大量虐殺や戦争犯罪、集団追放、集団的処罰にさらされている」ため、ネタニヤフとガラント両氏に対する逮捕状発行の決定は重要であると述べた。
2015年にICCに加盟したパレスチナ自治政府は、すべての国連加盟国に対し、この令状が確実に執行されるよう求めるとともに、「国際指名手配犯であるネタニヤフとガラントとの接触や面会を断つ」よう呼びかけた。イスラエルはICCに加盟していない。
EUの外交責任者であるジョセップ・ボレル氏は木曜日、ソーシャルメディアプラットフォームXに投稿したメッセージの中で、ICCの決定はこれに署名したすべての国々に対して「拘束力がある」と述べた。
「これらの決定は、ICCを設立した条約であるローマ規程のすべての加盟国に拘束力がある。EU加盟国はすべてローマ規程の加盟国である」と彼は書いた。
1996年以来3度にわたって首相を務め、在任期間が17年にも及ぶイスラエル史上最長の首相であるネタニヤフ氏は、ICCが逮捕状を発行した決定を「反ユダヤ的」と非難した。
同氏は、この決定は「ICCと、この問題でICCに協力する人々にとって深刻な結果をもたらすだろう」と述べた。