パレスチナ自治区ラマッラー: パレスチナ自治政府のマフムード・アッバース大統領は水曜日、パレスチナ自治政府のポストが空席になった場合、暫定的に誰が後任となるかを発表した。
アッバース議長(89)は、パレスチナ自治政府のトップとしての任期が2009年に終了したにもかかわらず、いまだに統治を続けており、後継者や副大統領を任命する圧力に抵抗してきた。
パレスチナの現行法では、権力の空白が生じた場合、パレスチナ立法評議会(PLC)の議長がパレスチナ自治政府を引き継ぐことになっている。
しかし、ハマスが多数を占めていたPLCは、2007年にガザ地区でパレスチナ自治政府を政権から追放した世俗政党ファタハとハマスの間の10年以上にわたる緊張の後、アッバース氏が2018年に公式に解散したため、もはや存在しない。
アッバース大統領は、万が一大統領職が空席となった場合、パレスチナ国民評議会のラウィ・ファトゥ議長が一時的な後任となることを布告した。
「立法評議会が不在の間に国家権力議長の地位が空席となった場合、パレスチナ国民評議会議長が一時的にその職務を引き受けるものとする」
同政令は、移行期間終了後、90日以内に選挙を実施しなければならないと付け加えた。この期限は、「不可抗力」の場合には延長できるという。
PNCはパレスチナ解放機構(PLO)の議会であり、パレスチナ地域内外から700人以上の議員が参加している。
PLOに属さないハマスには代表権がない。PNCの議員は選挙で選ばれるのではなく、任命される。
勅令は、昨年10月のイスラエル南部へのハマスの前代未聞の攻撃後、イスラエルとハマスの間でガザで戦争が激化している「祖国とパレスチナの大義の歴史における微妙な段階」に言及している。
ハマスとファタハの間にも根強い対立がある。
この政令は、イスラエルとハマスの同盟国であるレバノンの過激派組織ヒズボラとの合意により、レバノンで停戦が発効したのと同じ日に出された。
パレスチナ自治政府はこれまで以上に弱体化しており、公務員に給与を支払うことができず、イスラエルの極右閣僚がヨルダン川西岸地区の全部または一部を併合しようと呼びかけることに脅かされている。
AFP