ドバイ: イランは、フォルドとナタンズにある2つの主要核施設で、数千台の新型遠心分離機によるウラン濃縮を開始すると、国連の核監視団が金曜日に発表した。
国際原子力機関(IAEA)からの通告は、イランが新しい遠心分離機でウランを5%まで濃縮することについてのみ言及している。
特に、ガザ地区でのハマスとの戦争や、レバノンでの作戦停戦が始まった直後からイスラエルを攻撃すると脅し続けているためだ。トランプ氏は2018年、イランの核合意からアメリカを離脱させ、中東全域で一連の攻撃と事件を引き起こした。
イランの国連代表部は、IAEAの報告書に関するコメントの要請に応じなかった。テヘランは、IAEA理事会が11月の会合で、イランがIAEAに全面的に協力していないとして非難した後、核開発を急速に進めると脅していた。
IAEAは声明の中で、イランがIAEAに伝えた計画の概要を説明した。その計画には、先進的なIR-2M、IR-4、IR-6遠心分離機の約45カスケードにウランを供給することが含まれている。
カスケードとは、より迅速にウランを濃縮するために、ウランガスを一緒に回転させる遠心分離機のグループである。これらの先進的な遠心分離機はいずれも、イランの原子プログラムの主力であったIR-1遠心分離機よりも速くウランを濃縮する。IAEAは、それぞれのカスケードに何台の遠心分離機が入るかについては詳しく説明しなかったが、イランは過去に160台の遠心分離機を1つのカスケードに入れたことがある。
イランが遠心分離機にウランを投入し始めたかどうかは不明だ。テヘランはこれまでのところ、その計画について曖昧にしている。しかし、5%濃縮を開始することで、テヘランは西側諸国との交渉に有利になると同時に、もし彼らが言うことが気に入らなければ、圧力を強めることができる。兵器級濃縮は90%程度である。
2018年にアメリカが一方的に合意から離脱した後、イランは2015年の世界各国との核合意が崩壊して以来、兵器級レベルぎりぎりの濃縮を追求してきた。アメリカの情報機関などは、イランはまだ兵器開発に着手していないと評価している。
米国務省はAP通信に寄せた声明の中で、「イランがIAEAとの協力とは対照的に、エスカレーションを続ける道を選ぶと発表したことを深く憂慮している」と述べた。
「イランが60%まで濃縮されたウランの生産と蓄積を続けていることは、信頼できる民生上の正当な理由がない」と付け加えた。
イランは核兵器不拡散条約の加盟国として、そのプログラムが平和的なものであることを確認するために、IAEAが自国の原子力施設を訪問することを許可すると約束した。
テヘランはまた、2015年の核合意の一部として、IAEAからの追加監視に同意していた。
しかし、イランは長年、査察官の施設への立ち入りを制限してきた。また、核協定の崩壊後、過去に核物質が発見された他の場所についての質問にも十分に答えてこなかった。
最高指導者ハメネイ師や改革派のマスード・ペゼシュキアン大統領など、ここ数カ月のイラン政府高官は、西側諸国との交渉に意欲を示していた。 しかし、イランもまた、戦争のさなかにイスラエルへの攻撃を2度開始している。
イランの外交官であるカゼム・ガリババディ氏は、ソーシャル・プラットフォーム「X」への投稿で、EUの外交官であるエンリケ・モラ氏と会ったと述べ、ヨーロッパは「自己中心的」であると同時に「無責任な振る舞い」をしていると批判した。
「イランの核問題に関して、ヨーロッパは自信と責任の欠如のために、真剣なプレーヤーになり損ねた」とガリババディ氏は書いた。
モラ氏は、ガリババディ氏ともう一人のイラン外交官と「率直な議論」をしたと述べた。 その話し合いの内容は、「イランのロシアへの軍事支援は止めなければならないこと、外交的解決が必要な核問題、地域の緊張(あらゆる方面からのさらなるエスカレートを避けることが重要)、そして人権」であったとXに書いている。
AP