
ハーン・ユーニス:ガザ地区南部のパレスチナ人は木曜日、イスラエル軍による避難民キャンプへの空爆によって焼却されたテントから、曲がった金属板や黒焦げになった所持品を取り除く作業を行った。
ガザの民間防衛局によると、イスラエル軍によって人道的地帯に指定されているアル・マワシ地区のテントへの空爆により、21人が死亡、40人が負傷した。
諜報機関のスポークスマン、マフムード・バサル氏によると、死者の中には少なくとも5人の子供が含まれており、そのほとんどは爆撃による火災で完全に焼けただれたままだったという。
「大きな爆発音を聞いたので、その場所に急行した。避難民のテントの辺りで火と煙を見た。どこもかしこも大混乱でした」と、アル・マワシの自宅に住むマフムード・シュラブさん(39)は語った。
「遺体は焼かれ、手足はそこらじゅうに散乱し、何十ものテントで大火災が起きていた」と、この空爆で4人の家族を失ったシュラブさんは語った。
AFPはシュラブさんの主張を独自に確認することはできなかったが、水曜日の夜、爆撃による大火災を目撃した。
木曜日、AFPの記者は、爆弾の衝撃で砂地に深さ数メートルの大きなクレーターができ、その場しのぎのシェルターに使われていた曲がった金属板が山積みになっているのを見た。
男性たちは瓦礫の中から、覆いとして使われた毛布に包まれた遺体を運び出した。
イスラエル軍は、今回の空爆はアル・マワシで「テロ活動に関与していたハマスの上級テロリスト」を標的にしたと発表した。
現地のAFP記者に目撃者が語ったところによると、避難民用のテント約50張りが、空爆による火災で燃やされたという。
ハーン・ユーニスの避難民であるアフマド・アル・シカリさんは、以前は避難民の家族が住んでいたシェルターの残骸に囲まれながら、「ミサイルの爆発が辺りを揺るがし、大量の炎と火が辺りを燃え上がらせた」と語った。
「数秒後、テントの中で無事だった殉教者や女性、子どもたちの遺骨が、通りやテントの上に散乱した」とシカリさんは付け加えた。
現場に派遣された民間防衛局の救急隊員、エズ・エルディン・アブ・スバ氏は、最初のイスラエル軍の攻撃の後、「負傷者を助け、市民を助け、遺体を回収していた。
「この場所は避難民のためのテントでいっぱいで、あらゆる地域から避難してきた人々、そのほとんどはラファから避難してきたさまざまな家族の人々で、それぞれの家族がテントを持っている」と彼は付け加えた。
アル・マワシはハーン・ユーニスの海岸沿いの地域で、戦争初期にイスラエル軍が一方的に人道地帯を宣言し、避難民であるパレスチナ人にそこへの移住を促した。
約14カ月に及ぶ戦争が長引き、ガザの住民240万人のほぼ全員が避難する中、テントやその場しのぎの避難所が砂地を覆っている。
この地域は、9月と7月の大規模な致命的な攻撃を含め、イスラエル軍によって繰り返し攻撃されている。
2023年10月7日の攻撃は、ガザでの戦争の火種となった。
国連が信頼できるとみなしている同領土保健省のデータによると、イスラエルによるガザでの報復軍事作戦によって、民間人を中心に少なくとも4万4580人が死亡している。
AFP