
バグダッド:イラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相は19日、「イラクの安全保障への影響が明らかなシリア危機の封じ込め」を目指す外交努力を強めていると述べた。
同首相の発言は、バグダッド、ダマスカス、テヘランのトップ外交官による、過激派が政府から主要都市を奪取する衝撃的な攻勢が続いているシリアの情勢を協議する会合に先立って行われた。
シリアのイスラム主義主導の戦闘機は、同国第3の都市であり、かつては反政府デモの拠点であった西部のホムスから5キロほど離れた場所にいた。
イランのアッバス・アラグチ外相との会談で、スダニ氏は金曜日に、「イラクは、シリアの危機がイラクの安全保障に与える影響が明らかであるため、それを封じ込める目的で集中的な外交努力を続けている」と断言した。
「シリアの統一、安全、安定を支持するのがイラクの公式の固定姿勢だ」とスダニ首相は付け加えた。
イラクのフアード・フセイン外相は、シリアのバッサム・アル=サッバーグ外相との会談で、隣国の情勢について「深い懸念」を表明した。
両外相は、「過去の経験の繰り返しを避け、地域の安全を守るために、両国間で協議と調整を続けることの重要性」を強調した。
シリアの公式通信社SANAによると、サッバーグ氏は、「このテロリストの脅威に対抗し…他国への移動を防ぐために、アラブと地域の努力を結集する必要性」を指摘した。
イラクとシリアの両国は、ダーイシュ・グループによる両国の広大な領土の占領と、彼らを追い出すために行われたその後の戦争からほとんど立ち直っていない。
イラク国防省は月曜日、同国の600キロに及ぶシリアとの国境沿いの警備を強化するため、装甲車を派遣すると発表した。
木曜日、アブ・モハメド・アル・ジャウラニという名で知られるシリアの反体制派指導者は、スダニ首相に対し、自国をシリア戦争から遠ざけ、武装集団がバッシャール・アル・アサド軍を支援するのを阻止するよう求めた。
現在はイラクの正規軍に統合されているハシェド・アル・シャアビ元民兵組織のトップ、ファレ・アル・ファイヤド氏は金曜日、「シリアの危機は内政問題であり…イラクは関係ない」と述べた。
AFP