
国連:イスラエルによるシリア国内の緩衝地帯の占拠は1974年の停戦協定違反
ニューヨーク:シリアの国連常任代表は月曜日、国家機関を維持する努力の一環として、同代表団はニューヨークでの任務を継続するよう指示を受けたと述べた。
クーサイ・アルダハク氏はまた、国連と安全保障理事会に対し、自国に対するイスラエルの攻撃に終止符を打つよう求めた。
「我々はシリア国民とともにある。我々はシリア国民を擁護し、シリア国民のために働き続ける。だから私たちは、追って通知があるまで活動を続ける」と語った。
アサド政権の崩壊は、2週間足らず続いた電光石火の攻勢に続くものだった。日曜日に反乱軍は首都ダマスカスに押し寄せ、政権を崩壊させ、バッシャール・アサド大統領を逃亡させた。ロシアの通信社は、アサド大統領はモスクワに亡命したと報じている。
2023年12月にアサド政権の国連常任代表に就任したアルダハク氏は、「シリア人は、自由、平等、法の支配、民主主義の国家を確立することを楽しみにしている」
シリアの首相は月曜日、武装勢力がアサド政権を打倒した後、ほとんどの閣僚はまだ職場にいるが、一部の国家公務員は職場に戻っていないと述べた。
一方、イスラエルはシリアへの攻撃を強めている。月曜日には、化学兵器の疑いのある場所と長距離ロケットを空爆したと発表した。イスラエルはまた、シリア軍が撤退した後、シリア国内の緩衝地帯を占領した。
アルダハク代表は、「シリア政府からの指示を受けて」、国連事務総長と安全保障理事会に対し、「国際平和と安全の維持に責任を持ち、イスラエルによるシリア攻撃に終止符を打つこと」、そして「イスラエルにシリア人が自国のために現在行っているこの移行から利益を得ることを許さず、イスラエルに国際法、安全保障理事会の国際決議、シリア領土のイスラエルによる占領の終結に関するGA(総会)決議を尊重させること」を求めたと述べた。
国連は、イスラエルによるシリア国内の緩衝地帯の占領を、1974年の両国間の停戦協定違反と呼んでいる。アルダハク氏はイスラエルに撤退を求めた。