
ダマスカス: 国連のシリア担当特使は日曜日、バッシャール・アサド大統領の退陣後、欧米の制裁を速やかに終わらせるよう求めた。
シリア政府は、2011年に平和的な反政府抗議行動として始まり、その後内戦に発展したアサド大統領の残忍な対応の結果、米国や欧州連合(EU)などから長年にわたり厳しい制裁を受けてきた。
この紛争で50万人近くが死亡し、戦前の人口2,300万人の半分が避難した。政治的解決策がない限り、被害を受けたインフラや政府支配地域の財産の再建を阻止することを目的とした制裁によって、再建はかなりの程度妨げられてきた。
「シリアの再建に向けた結集を見ることができるよう、制裁を早く終わらせることができればいい」と、国連特使のガイル・ペデルセン氏はダマスカス訪問中に記者団に語った。
ペデルセン特使は、イスラム過激派組織ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)が率いる、アサド政権を倒した旧野党勢力によって設立された新暫定政府の関係者と会談するため、シリアの首都を訪れた。
HTSは米国からテロ集団に指定されており、復興支援活動を複雑化させる可能性もあるが、ワシントンの当局者は、バイデン政権が指定解除を検討していることを示唆している。
暫定政権は3月まで統治することになっているが、それに代わる新たな恒久政権のプロセスはまだ明らかになっていない。
「すべてのシリア人が参加する政治プロセスを開始する必要がある。そのプロセスは明らかにシリア人自身が主導する必要がある」
彼は、戦争中に犯された「犯罪に対する正義と説明責任」と、国際社会が人道支援を強化することを求めた。
AP