
ダマスカス:新型コロナウイルスのため自宅で過ごしている400万人以上のシリアの学生は、今年度は学校へ戻らないものの次の学年に進級できると日曜に政府が発表した。
この決定は、3月中旬にウイルスの広がりと闘うために学校が休校となり多くの学生と教師が遠隔学習に順応することになってから数週間後に行われた。
シリアの通信社SANAによると「すべての小学校と中等教育学校の生徒は次の学年に進級する」と政府は発表した。
教育省によると、通常、中等学校と高等学校の最後にそれぞれ行われる統一試験ブルヴェとバカロレアは、これまでどおり557,000人の学生が受験する。
学生同士の「距離」を確保するため、政府は試験センターの数を増やすとSANAは報じた。
学校が休校となってから、教育機関の一部はオンライン授業に移行した。一方、教育省の特別TVチャンネルが、アラビア語、英語、数学、科学の講座を放送している。
だが度々発生し何時間にもわたって続くことのある停電と、制限があり高額な家庭のインターネットが、2011年から戦争に苦しんでいるこの国での遠隔学習の取り組みの障害となっている。
SANAによると、大学は少なくとも5月後半のラマダン月の終わりまでは休校のままとなる。
公式発表ではダマスカスの政府支配地域での新型コロナウイルス感染者は42人、死者は3人となっている。
当局はウイルスの拡散を食い止めるために、店やレストランの閉鎖や厳しい外出制限や移動制限を課すなどの一連の措置をとっている。
AFP