• ファディ・アブ・シュカイデム容疑者は、昨年11月の銃撃事件で南アフリカ共和国からの移民、エリヤフ・カイ氏（26）を射殺し、警察官2人と近くにいた2人を負傷させた
• 警察によると、シュアファト難民キャンプに警察官150人が派遣され、家屋の取り壊しを許可した最高裁判所の決定を実行に移す技術者らに同行した

エルサレム：イスラエル警察は1日、エルサレム旧市街で昨年11月に起きた銃撃事件でイスラエル人男性1人を殺害し、4人を負傷させたパレスチナ人過激派が住む東エルサレムの住宅を取り壊した。

ファディ・アブ・シュカイデム容疑者は、昨年11月の銃撃事件で南アフリカ共和国からの移民、エリヤフ・カイ氏（26）を射殺し、警察官2人と近くにいた2人を負傷させた。この銃撃事件は紛争の火種となっているエルサレムの聖地の付近で発生した。この場所はユダヤ教徒には神殿の丘として、イスラム教徒にはハラム・アル・シャリフとして知られている。アブ・シュカイデム容疑者は現場で警察に射殺された。

ガザ地区を実効支配するパレスチナの過激派組織ハマスはこの銃撃事件を「英雄的な作戦」と称賛し、アブ・シュカイデム容疑者はハマスのメンバーだと述べた。

警察によると、シュアファト難民キャンプに警察官150人が派遣され、家屋の取り壊しを許可した最高裁判所の決定を実行に移す技術者らに同行した。

パレスチナ人は近年、イスラエルの民間人や治安部隊員を標的とした刃物による傷害、銃撃、車による突入といった攻撃を何度も繰り返している。パレスチナ人や人権団体は、車による突入とされた事件の一部は事故だと主張し、イスラエルが攻撃者に対して過剰な武力を行使していると非難している。

イスラエルはパレスチナ人攻撃者の家屋を取り壊す政策を維持している。イスラエルの当局者は家屋の取り壊しが将来の攻撃を抑止すると主張している。しかし、人権団体はこれを集団的懲罰の一種とみなしている。

イスラエルは1967年の中東戦争で3つの宗教の聖地がある東エルサレムを占領した。イスラエルはその後、東エルサレムを併合したが、ほとんどの国がイスラエルによる東エルサレムの併合を認めていない。パレスチナ人は、東エルサレムを将来のパレスチナ国家の首都にすることを目指している。100年以上続くイスラエルとパレスチナの紛争において、東エルサレムの将来は依然として最も対立の激しい問題の1つのままだ。

AP