
ベイルート: レバノンの司法当局と治安当局によると、退陣したシリアのアサド大統領のいとこの妻と娘が金曜日、偽造パスポートで出国しようとしたベイルート空港で逮捕された。アサドの叔父は前日に出国していた。
この事件に詳しい5人のレバノン政府関係者によると、ドゥレイド・アサド(バシャール・アサドの叔父であるリファト・アサド元シリア副大統領の息子)の妻ラシャ・カゼムとその娘シャムスは、レバノンに不法に密入国し、エジプトに飛ぼうとして逮捕された。彼らはレバノンの一般警備によって拘束された。リファトは前日に本物のパスポートで出国しており、止められることはなかったという。
関係者は、この件について公に話す権限がないため、匿名を条件に話した。
スイス連邦検察は3月、40年以上前に殺人と拷問を指示したとされる戦争犯罪と人道に対する罪でリファトを起訴している。
リファト・アサドは、シリアの旧支配者であるバシャール・アサドの父、ハフェズ・アサドの弟であり、ハマ市を砲撃し数千人を殺害した砲兵部隊を率い、「ハマの虐殺者 」と呼ばれた。
今年初め、リファト・アサドはハマスに関連した戦争犯罪と人道に対する罪でスイスで起訴された。
今月上旬のアサド政権崩壊の夜、反乱軍がダマスカスに侵入した際、数万人のシリア人がレバノンに不法入国したと考えられている。
レバノンの治安当局と司法当局によると、旧シリア軍の悪名高い第4師団の20人以上のメンバーや、アサド政権の治安部隊に所属する軍事情報将校などが、先にレバノンで逮捕されたという。彼らの一部は、武器を売ろうとして逮捕された。
レバノンの検察当局もまた、アサド政権下のシリア情報部の元部長ジャミール・アル=ハッサンの逮捕を要請する国際刑事警察機構(インターポール)の通知を受け取った。
レバノンのナジーブ・ミカティ暫定首相は以前ロイターに対し、レバノンはアル=ハッサン逮捕の国際刑事警察機構の要請に協力すると述べた。
AP