
アラブニュース
アデン:何百万人もの人々が飢饉に直面し、医療も不足している当国でこの病気が検出されずに気づかれぬままに広がるのではないかと恐れていると国連が述べたのちの水曜日、イエメン当局は初めて複数のコロナウイルス感染を報告。
5件の新しいCOVID-19の症例はアデンで検出された。アデンは、国際的に認められた承認された政府の暫定本部である南部港。世界最大の人道危機を引き起こした戦争で、暫定政府はイランと同盟を組むフーシ民兵によって、5年前に首都サヌアから追放された。
これ以前にイエメンでは1件の症例しか検出されていなかった。
貧困と戦争によって医療インフラが劣化している国において、イエメン国民は検出が困難なアウトブレイクに対して、非常に脆弱であると国際保健当局は長い間警告してきた。
政府によるコロナウイルス緊急委員会は、5つの新しい症例に関する詳細を発表すると述べた。
当局はロイターに対し、感染の可能性がある患者を追跡し、発生を封じ込めるための重要なステップである、イエメンにおける感染の「最初の患者」の確定はまだできていないと語った。
国連は火曜日、ウイルスがコミュニティ内で蔓延している「非常に現実的な可能性」があると発表。
医療従事者は、人口の80%にあたる2,400万人が援助に頼り、1000万人が飢饉の危険にさらされているこの国では、ウイルスが急速に広がる可能性があると話す。
イエメンにおけるこれまで唯一の検査による確認例は、4月10日に南港アッシュ・シフルで検出された。60歳の港湾当局者はその後回復し、ウイルスに対して陰性を確認されたと委員会は月曜日に報告した。
事情に詳しい2人の情報筋はロイターに対し、フーシ派が支配する首都サヌアで少なくとも1件の症例が確認されていると語った。
しかしフーシはこれを否定、すべての疑わしい症例がCOVID-19に対して陰性であったと述べた。
水曜日、政府の緊急コロナウイルス委員会は、フーシがコロナウイルスの流行を認めていないのではとの懸念を示した。
*ロイター