
ダマスカス: シリアの治安部隊は日曜日、アンフェタミンに似た覚せい剤カプタゴン約1億錠を含む押収した麻薬を破棄した。
2022年のAFPの調査によると、アサド政権下のシリアは麻薬国家と化しており、100億ドル規模のカプタゴン産業が他の輸出品を凌駕し、アサド政権と多くの敵対勢力の資金源となっていた。
「カプタゴン約1億錠とハシシ10~15トン、さらにカプタゴン製造に使われる原料を含む大量の麻薬錠剤を破棄した」と、当局者のバドル・ユセフ氏は語った。
彼は麻薬が押収されたダマスカスの第四師団本部から語った。第4師団はシリア軍の悪名高い支部で、アサドの弟マヘルが支配していた。
SANA通信は、「内務省の麻薬対策部門が、第四師団本部で押収された麻薬を破棄している」と伝えた。
AFPのカメラマンは、第四師団の倉庫で警備員が錠剤やその他の麻薬が詰まった数十の袋をトラックに積み込み、焼却するために畑に持っていくのを目撃した。
12月8日、イスラム主導の反体制派は、2週間足らずの電光石火の攻勢の末、アサドを追放した。新しい当局がダマスカスを掌握したため、軍とアサドの治安組織は崩壊した。
土曜日、SANAは、当局が海岸沿いの都市ラタキアにある「旧政権の巨大な倉庫」を押収したと報じた。その工場は「カプタゴン錠剤を子供のおもちゃや家具に詰める専門工場」であったという。
日曜日にAFPのカメラマンが港近くの倉庫を訪れ、警備員が小さな白い錠剤の入った子供用自転車を解体しているのを見た。
カプタゴンはドア、シーシャの水パイプ、車の部品などの中にも隠されていたという。
ラタキアの治安当局者アブ・レイヤンは、「約5000万から6000万のカプタゴン錠剤」が押収され、それは「第4師団のもの」であったと述べた。
「これはこの地域で最大の倉庫である」
アブ・レイヤン氏は、麻薬はラタキアから「近隣諸国へ」輸出するために梱包されており、破棄されると述べた。
AFP