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レバノン紛争は80日目を迎え、広範な死傷者を生み出している

メトゥラに面したレバノン南部国境の村キヤム。ヒズボラがイスラエル軍の駐屯地を攻撃した後、煙が立ちのぼる。(ファイル/AFP)
メトゥラに面したレバノン南部国境の村キヤム。ヒズボラがイスラエル軍の駐屯地を攻撃した後、煙が立ちのぼる。(ファイル/AFP)
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27 Dec 2023 03:12:21 GMT9
27 Dec 2023 03:12:21 GMT9
  • ヒズボラはイスラエル軍の前哨基地数か所を攻撃し、直接死傷者を出したと発表した。

ナジャ・フーサリ

ベイルート:レバノン南部の紛争は26日、80日目を迎えた。この日も、ヒズボラとイスラエル軍との敵対行為により、レバノン市民とイスラエル軍に重傷者を含む死傷者が出た。

イスラエルはまた、レバノンの領空を侵犯した。イスラエルのドローンは、トゥーリン村中心部に通じる道路のスーパーマーケットの近くを標的にした。この攻撃で飛散したガラスにより2人の市民が負傷した。

トゥーリン村のマレク・アワリ村長はアラブニュースに対し、「村はリタニ川のラインから北5キロに位置し、紛争地域内にはないため、この攻撃には驚いた」と述べ、「爆撃された道路は、このラインの南に位置する国境地帯には通じていない」と付け加えた。

アワリ氏は、「トゥーリンの住民は、170世帯のシリア難民と100世帯の国境地帯から逃れたレバノン人を受け入れているこの村を安全な場所あると考え、ここを離れなかった」と述べた。

トゥーリンへの攻撃の前に、イスラエルのドローンはジブチット村とシューキン村の間の空き地を2回攻撃した。爆発音はナバティエでも聞こえた。

ある治安情報筋はアラブニュースに対し、「先週から今週初めにかけてのイスラエルの爆撃は、国境地帯に通じる道路やヒズボラにとって重要な道路、特にアル・カルダリ道路を標的にしていた」と語った。

イスラエルによるダマスカス空襲でイラン軍司令官サイエド・レザ・ムサビ氏が死亡したことを受け、南部地域の人々は、イランとその同盟組織がレバノンからこの事件に反応することを恐れていた。

ヒズボラは、複数のイスラエル軍の前哨基地を標的にし、直接的な被害を与えたと発表した。これには「ゼブディン前哨基地へのブルカンミサイルによる攻撃」が含まれ、「敵であるイスラエル軍兵士がラミヤ前哨基地の周辺に展開していた」と付け加えた。

同武装集団はさらに、「ショメラ前哨基地近くの監視室を適切な武器で標的にし、そのメンバーを殺傷した」とも述べた。

ヒズボラはまた、「適切な武器を使って、ドベブ前哨地の敵兵士の集団を標的にし、殺傷した」と述べた。

イスラエルメディアは、「イスラエル軍兵士が、先週レバノンから発射された対戦車ミサイルによる傷害で死亡した」と伝えた。

イスラエル軍はレバノン南部で、空爆、砲撃、白リン弾を使った軍事行動を行った。

攻撃は、ブリダ、メイズ・アル・ジャバル、ジャバル・バラット、マルワヒン、およびナクーラ東郊外の周辺地域に向けられた。

イスラエルの爆撃はシェバア農場のザブディン付近を標的にして行われた。また、イスラエル軍はミサイルによる空爆を2回行い、これは東部地区の都市、メイズ・アル・ジャバルの農地に向けられた。イスラエル軍の砲撃はまた、ラシャヤ・アル・ファカールの町郊外を標的にした。

朝には、イスラエル軍はアイタ・アル・シャブ、ラミヤ、タレット・アル・ムトラン、サルダのハマムス地区、ワタ・アル・キヤム、ベイト・レブ町の郊外、アイタロウン町の郊外、メイズ・アル・ジャバル町のアルタラシュ地区に接する谷間や郊外への砲撃を行った。白リン弾の砲撃はバラト高原を標的にした。

クリスマス期間中、「変革の力」のメルヘム・カラフ議員は、ハスバヤ、アル・クフィール、アル・クラヤ、デイル・ミマス、ルメイシュ、アイン・エベル、ビント・ジュベイルの南部国境の村々を視察した。

彼は26日、次のように述べた。「44の国境村が戦争にさらされている。犠牲者や殉教者が出ており、店は閉まり、日常生活は混乱し、不安と恐怖と破壊が広がっている。これらの村々の人々は皆、我々に代償を払っている。私たちの懸念について、あなた方はどのような立場にあるのか」

ヒズボラの政治家たちは、レバノンがガザ戦争にこれ以上関与しないよう求める声に答えた。ヒズボラのフセイン・ジャシ議員は、「レバノンでの対立戦線を拡大させまいとする、西側代表団の訴え」と考えられるものについて言及した。

彼は、「我々は、敵やその入植者を安心させることには関心がない。むしろ、我々は我々の土地に存在し、いかなる攻撃にも断固として遅滞なく対応する用意がある」

元ヒズボラ大臣のモハメド・フネイシュ氏は、「我々の役割を果たすことを誰も阻止できない。頭を砂に埋めたい者はそうすればよいが、責任を負うことからは遠ざかるべきだ。我々は紛争の影響を受けており、甘言や誘惑の罠には陥らない」と述べた。

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