
エルサレム:新型コロナウイルスの恐れから数週間に渡って休業が続いていたが、感染拡大ペースの落ち着きにしたがい、日曜日にはヨルダン川西岸地区から数千人のパレスチナ人が仕事のためにイスラエル入りした。
イスラエルの治安当局によると、午前中の時点で許可証を持ったパレスチナ人約11,500人がイスラエル入りし、建設業、農業、工業のための入植者工業地帯に向かったという。
パレスチナ労働省の広報担当によると、日曜日から月曜日のあいだに、建設業と農業を中心にイスラエルで1ヶ月間働くための許可証を合計4万人の労働者が取得したとのことだ。
広報担当のラミ・メフダウィは、パレスチナ自治政府とイスラエル間の合意に従い、雇用者は労働者に衛生的な宿泊施設と健康保険を提供しなければならないと述べた。
3月25日、パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相は、ユダヤ人国家からの新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためのパレスチナの取り組みの一環として、イスラエルに滞在していた労働者をヨルダン川西岸地区に戻るよう呼びかけていた。
その時点までに、パレスチナ自治区では62件の感染が確認されていたのに対し、イスラエルでは2,369件が確認されていたことから、双方の合意によって国境が閉鎖され、イスラエルで労働の継続を望む労働者たちはその場に残ることを余儀なくされていた。
約40,000人の労働者がイスラエルに残ることを選択していた。
労働者受け入れについての最新の決定はパレスチナ側と合同で下されており、「労働者たちが仕事を失わず、家族を養い続けることができる」ことを目的としていると、イスラエルの治安当局は述べた。
これらの入国者は、聖なる月であるラマダーンの終了を表す3週間後のイスラムの祝日、イド・アル=フィトルまでヨルダン川西岸地区に戻ることができない。
イスラエルでの新型コロナウイルス感染者数は大きく減少しており、日曜日の保健相の報告によると、過去24時間に新たに41人が感染し、感染者は合計で16,193人、死者は230人となった。
新型コロナウイルスのアウトブレイク以前は、イスラエルおよび占領下のヨルダン川西岸地区イスラエル人入植地で約120,000人のパレスチナ人が日常的に働いていた。
AFP