
カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は日曜日、世界ユダヤ人会議のロナルド・ローダー議長に対し、パレスチナ国家の樹立が中東に永続的な平和をもたらす「唯一の保証」であると述べた。
エルシーシ大統領は日曜日にカイロでローダー氏と会談し、同大統領府の声明によると、戦争で荒廃したガザ地区の再建を「住民を土地から追い出すことなく」開始するよう呼びかけた。
エジプト大統領の発言は、ドナルド・トランプ米大統領が打ち出したガザ地区を接収し、沿岸地域を再開発して「中東のリビエラ」に変えるという物議を醸した計画に代わる代替案を模索するアラブ諸国が慌ただしく動いているさなかの発言となった。
トランプ大統領の提案は、パレスチナ人の居住区であるガザ地区をエジプトやヨルダンなど他の地域に恒久的に再定住させるというもので、アラブ諸国や世界の指導者から広く非難されている。
「パレスチナ国家の樹立は…永続的な平和を達成するための唯一の保証である」と、エルシーシ大統領は日曜日にローダー氏に語った。
エジプト大統領府の声明によると、ローダー氏は、地域に安定を取り戻そうとするエジプトの「賢明な努力」を称賛した。
エジプト、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦の首脳らは木曜日、リヤドでトランプ大統領の提案について話し合う予定である。同じ問題について話し合う緊急のアラブ連盟サミットが1週間後にカイロで開催される予定である。
AFP