
ポートスーダン:スーダンのライバル同士による2日間の戦闘により、推定1万世帯がダルフール地域の飢饉に見舞われた避難キャンプから避難を余儀なくされたと、水曜日に国連移民機関が発表した。
準軍事組織の即応支援部隊(RSF)が先週、少なくとも50万人が暮らすザムザムキャンプを急襲し、スーダン軍および同盟民兵との衝突を引き起こしたと、目撃者はAFPに語った。
国際移住機関(IOM)は、2月11日以降の暴力により、北ダルフール州都エル・ファシェルの南に位置するザムザムから1万世帯が避難したと発表した。
同機関は、資金不足により収集能力が低下しているため、データは報告された攻撃の最初の2日間のみをカバーしていると警告した。
IOMによると、避難民キャンプの外では、エル・ファシェル近郊の「さまざまな村から1,544世帯が避難した」という。
エル・ファシェルは、ダルフール西部の広大な地域にある州都で、RSFがスーダン軍との2年近くにわたる戦争で制圧していない唯一の都市である。
スーダン中央部への多方向からの攻撃により、軍が首都ハルツーム奪還の瀬戸際に迫る中、民兵組織はダルフール支配を固めるべく、エル・ファシェルへの攻撃を強化している。
しかし、RSFは同市を制圧できておらず、軍と連携する合同部隊によって攻撃は相次いで撃退されているが、これにより何万人もの人々が避難を余儀なくされている。
国連によると、直近の攻撃以前にも、北ダルフールだけで170万人が避難を余儀なくされ、200万人が深刻な食糧不足に直面していた。
2004年に設立されたザムザムは、2023年4月に始まった今回の戦争中、多数の避難民を受け入れてきた。
一部の援助関係者はAFPに対し、この避難民キャンプの人口は戦争中に100万人近くに膨れ上がったと語った。
ザムザムでは8月に初めて飢饉が宣言され、それ以来、エル・ファシェル周辺の2つの避難民キャンプにも広がっている。
国連の支援による評価によると、5月までに首都エル・ファシェルを含む州内の5つの地域に飢饉が拡大する見通しである。
スーダン全土では、この戦争により数万人が死亡し、1200万人以上が家を追われ、世界最大の飢饉と避難民危機が生み出されている。
AFP