
ダマスカス:シリアの新当局軍は日曜日、イスラエルが少数派グループを保護するよう要求した後の緊張の中、ドゥルーズ派武装集団との死闘の後、ダマスカス郊外に展開したと国営メディアが伝えた。
戦争モニターによれば、首都の郊外にあるジャラマナは、ほとんどがドゥルーズ派とキリスト教徒で占められており、金曜日に検問所で射殺事件が発生し、その翌日には、治安部隊とこの地域の保護を任務とする地元の武装集団との衝突が起こった。
公式通信社SANAの声明によると、日曜日、地元の治安責任者ホッサム・タハン氏は、「無法者グループによる混乱と違法な検問所」を終わらせるため、ジャラマナでわが軍が配備を開始した」と述べた。
彼は、金曜日に検問所で起きた国防省職員殺害事件の関係者を逮捕すると宣言し、犯人は自首を「拒否」していると述べた。
シリア人権監視団は、土曜日の衝突でもう1人が死亡し、さらに9人が負傷したと発表した。
シリア全土の治安回復と維持は、12月のバッシャール・アサド政権打倒後の新政権にとって、依然として喫緊の課題のひとつである。
緊張に拍車をかけるように、イスラエル国防大臣のイスラエル・カッツ氏は土曜日、イスラム主義主導の新当局に対し、レバノン、イスラエル、イスラエル占領下のゴラン高原にも居住するドゥルーズ派に「危害を加えないよう」警告を発した。
ジャラマナ在住のサラ・アブドゥルラザク・アル・アメッドさん(56)は、イスラエル側の発言を「扇動的で軽率な発言」であり、「国民の一部を分極化する」ことを狙ったものだと指摘した。
イッサ・アブドゥルハクさん(53歳)は、「イスラエルは望むことは何でも宣言できる」といった。
シリアの人口の約3%を占めるドゥルーズ派は、シリアの戦争ではほとんど傍観者であった。
タハン氏は、郊外を新当局の支配下に置くことについて、ジャラマナの住民から「大きな協力」があったと述べた。
ジャラマナのドゥルーズ派指導者たちは声明で、「すべての犯罪者と無法者からの保護を撤回する」と述べ、今回の暴力事件の責任が証明された者は「正義に直面するために」引き渡すと約束した。
ジャラマナは、アサド政権崩壊の前夜、住民がアサドの父であるハーフェズ・アサド元大統領の銅像を倒した最初の地域のひとつである。
AFP