アンカラ：トルコの国営通信社は5月7日、トルコの検察当局が、日本からトルコ経由で、ベイルートまで逃亡した日産のカルロス・ゴーン元会長を手助けした疑いがあるとして、パイロット4人、航空会社従業員１人、フライトアテンダント2人を起訴したと報じた。

アナドル通信社は、イスタンブールの検察当局が不法入国者を輸送したことで、4人のパイロットと航空会社従業員を正式に起訴し、7人を起訴し終えた。2人のフライトアテンダントは、犯罪を報告しなかったことで起訴されている、と同通信社は述べた。

イスタンブールのバクルキョイ地区の裁判所がこの起訴状を正式に受領した後、公判期日は設定されることになっている。起訴状内容の詳細は、すぐには入手できなかった。

ゴーン容疑者は2018年東京で、金融商品取引法違反で逮捕され、昨年末に日本での公判を待つ間、保釈中に行方をくらました。同容疑者は飛行機でイスタンブールまで行き、ベイルート行きの別の飛行機に乗り換えて、12月30日に現地へ到着した。

トルコの航空会社、MNGジェットは1月、自社の航空機2機はゴーン容疑者の逃亡で、不法に使用され、1機目が日本の大阪から同容疑者を乗せてイスタンブールまで飛び、2機目はそこからベイルートまで飛んだと述べた。同社従業員は飛行記録の改ざんを認めているので、ゴーン容疑者の名前は記録されていなかった、とMNGジェットは述べた。

4人のフライトアテンダントは事情聴取の後、釈放されたが、同社従業員と4人のパイロットはまだ拘束中だ。容疑者の氏名は、イニシャルのみ特定されている。

日本の検察当局は、ゴーン容疑者と逃亡を手助けし、計画したと言った3人のアメリカ人に、それぞれ逮捕状を出していた。日本はレバノンと犯罪者引き渡し条約を一切締結しておらず、この日産元会長が逮捕される可能性は低いだろう。ゴーン容疑者を引き渡さない、とレバノンは表明していた。

ほぼ20年間日産を率いてきたゴーン容疑者は、自分が無罪であり、日本では公正な裁判を受けられないという信念のもと、日本から逃れたと述べている。

AP通信