
ダマスカス:シリアの海岸沿いの都市ラタキアで土曜日に爆発があり、少なくとも10人が死亡したと国営メディアが報じた。
SANA通信は先に、ラタキアの南部アル・リマール地区の「金物店での爆発による死者は8人」と報じた。
同通信によると、4階建ての建物内の店舗で爆発があり、3人の子供と1人の女性が犠牲となった。
SANAは「4人の子供を含む14人の市民も負傷した」と述べた。
爆発は、スクラップ屋が金属を回収しようとして不発弾を誤って扱ったときに起こったという。
SANAは、破壊された住宅ビルの瓦礫の下に閉じ込められた人々を救出するため、土曜遅くまで捜索救助活動が続けられていると述べた。
英国を拠点とする戦争監視団体「シリア人権監視団」も、この爆発は住民が不発弾を解体しようとしたことによる「事故」であるとしている。
ラタキアの住民の一人、ワード・ジャムールさん(32)はAFPに対し、「大きな爆発音」を聞いたと語り、「現場に向かうと、完全に破壊された建物があった」と付け加えた。
彼女は、民間防衛隊員と救急車が現場におり、「瓦礫の下に閉じ込められた人々を探すために集まった多くの人々がいた」と語った。
同通信が伝えた画像には、人口密集地の上空に大きな煙が立ち上っている様子が写っていた。
非政府組織「ヒューマニティ・アンド・インクルージョン」の報告書は先月、2011年に勃発したシリア内戦で残された不発弾がもたらす危険性について警告していた。
同報告書によると、内戦中に使用された約100万発の弾薬のうち、10万発から30万発が未爆発だったと専門家は推定している。
AFP