
エルサレム:少なくとも5人が火曜日にイスラエルの砲撃によりシリア南部のダラア州で死亡したと地元当局が発表した。また、イスラエル軍の侵入も報告された。
テルグラムに掲載された声明で、同州当局は「ダラアの西にあるクウェイヤの町に対するイスラエルの砲撃により5人が死亡した」と暫定的な犠牲者数を報告し、さらに「住民はイスラエルの戦車砲撃から逃げた」と付け加えた。
欧州連合(EU)の外交政策責任者がシリアとレバノンへの攻撃はエスカレートする危険があると警告した翌日、イスラエル軍はシリア中部の2つの軍事基地を再び攻撃した。
「先ほど、イスラエル国防軍はパルミラにあるシリア軍のタドムール基地とT4基地に残っていた軍事能力を攻撃した」とイスラエル軍は述べた。パルミラは同市の西50キロ(30マイル)に位置する。
「イスラエル国防軍は、イスラエル国民に対するあらゆる脅威を取り除くために行動を継続する」と付け加えた。
イスラエルは金曜日、戦争監視員が空爆を最初に報告した後、同じ基地を攻撃したと発表した。
月曜日、エルサレムを訪問中のEUのカヤ・カラスマイクロ経済・外務・安全保障政策上級代表は、イスラエルのシリアおよびレバノンへの空爆が状況を悪化させる恐れがあると警告した。
「軍事行動は均衡が取れていなければならず、イスラエルのシリアおよびレバノンへの空爆はさらなるエスカレートの危険性がある」とカラスマイクロ経済・外務・安全保障政策上級代表は、ギドン・サールイスラエル外相との共同記者会見で述べた。
「シリアは現在イスラエルを攻撃しておらず、イスラエルに対する過激化を助長しているだけであるため、このようなことは不要だと感じている」と、カラス氏は記者団に語った。
シリアでは、イスラム教徒が主導する反体制派が12月にバッシャール・アサド政権を打倒して以来、イスラエルは軍事施設に対して数百回の空爆を行っている。
イスラエルは、武装勢力とみなしている新政権に武器が渡るのを防ぎたいと主張している。
また、停戦にもかかわらず、イスラエルはレバノンへの空爆を継続しており、双方が互いに停戦違反を非難し合っている。
イスラエルは11月27日に停戦が発効して以来、初めて自国領内にロケット弾が飛来したことへの報復として、土曜日にレバノン南部に空爆を行い、8人が死亡した。
ロケット弾発射の犯行声明を出した組織はない。
イスラエル軍はまた、ゴラン高原の国連パトロール緩衝地帯にも展開している。一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はシリア南部の非武装化を要求している。
シリア外務省はイスラエルが「シリアの安定」を脅かすキャンペーンを展開していると非難している。
シリアの新指導者に対するイスラエルの姿勢について問われたカラス氏は、「もちろん我々の懸念は同じだ。彼らは正しいことを言うが、正しいことをするだろうか」
「しかし、この件については欧州連合および全加盟国で協議しており、我々の見解は、安定したシリアが必要だというものである」と付け加えた。
AFP