
ニューヨーク:国連は木曜日、シリア・アラブ共和国におけるイスラエルによる度重なる激化する軍事エスカレーション、民間人の犠牲者を出した空爆などを非難し、中止を求めた。
シリア担当の国連特使ゲイル・ペデルセン氏は、イスラエルの行動は「シリア自身と地域との平和を保ちながら、新たなシリアを築く努力を損ない、微妙な時期にシリアを不安定化させる」と述べた。
一夜にして、新たなイスラエル軍の攻撃により、ハマ空軍基地を含むシリア国内の軍事施設が被害を受け、国防省職員4名が死亡、数十名が負傷した。
イスラエル当局は、ハマの「残存能力」とダマスカスの軍事インフラを攻撃したと発表した。
また、イスラエル軍は、ダラア県での地上作戦中に武装勢力を殺害したと付け加えた。シリア当局は、この攻撃による死者数を9名と発表した。
今回の新たなエスカレートは、トルコ当局がシリア国内の基地に戦闘機やその他の防空システムを配備する動きを見せているという報道が流れる中でのことである。
イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は木曜日、シリア暫定大統領のアフマド・アル=シャラア氏に対し、「イスラエルに敵対する勢力のシリア国内への侵入を許せば非常に大きな代償を払うことになるだろう」と警告した。
ペデルセン氏はイスラエルに対し、国際法の重大な違反に相当する可能性がある攻撃を停止し、シリアの主権と既存の合意を尊重し、また現地での一方的な行動を中止するよう求めた。
同特使は、すべての当事者に対し、「外交的解決と対話を優先し、安全保障上の懸念に対処し、さらなるエスカレートを防ぐ」よう促した。
シリアのバッシャール・アサド大統領とその政権が12月に打倒されて以来、イスラエルは戦闘機、戦車、ミサイル、防空システム、兵器工場や研究センターなどの軍事資産を破壊しようと、国内各地で数百回の空爆を行っている。