
ヨルダン川西岸地区、ラマッラー: パレスチナ解放機構は木曜日、89歳の指導者マフムード・アッバース氏の下に副大統領職を創設すると発表した。
PLO中央評議会の決定は、アッバース氏が、現在進行中のイスラエルとハマスの戦争によってほとんど傍観されてきたガザ地区について、より大きな関連性と戦後計画における役割を求める中で下された。
日間の会議の後、評議会はPLO執行委員会の副議長という役割を設けることを決議した。この役職はパレスチナ国の副大統領とも呼ばれ、パレスチナ人はいつの日か国際的に完全に承認されることを望んでいる。
この役職に就く者が、アッバース議長の後継者の最有力候補になることが期待されているが、いつ、どのように補充されるかは不明だ。アッバース議長は、PLO執行委員会の他の15人のメンバーの中から副議長を選ぶことになっている。
PLOは国際的に認められたパレスチナ人民の代表であり、西側諸国が支援するパレスチナ自治政府を監督している。パレスチナ自治政府は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区の半分以下で限定的な自治権を行使している。アッバスは20年間、この2つの組織を率いてきた。
2009年にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が大統領に返り咲くと、アッバース氏はパレスチナ人のリーダーとして、また和平プロセスを復活させるためのパートナーとして国際的に注目されている。
しかし、この政治的ベテランは、2009年に任期が満了して以来、権力にしがみつき、後継者を指名していない。近年の世論調査では、彼と彼が率いるファタハ党への支持率が急落している。
欧米やアラブの援助国は、パレスチナ自治政府が戦後のガザで役割を果たすための改革を求めている。当局は深く不人気で、汚職と不十分な統治という長年の疑惑に直面している。後継者を任命することは、批判者をなだめることを目的としている可能性がある。
2006年の国政選挙で勝利したハマスだが、PLOには加盟していない。ハマスが2007年にアッバース勢力からガザを掌握し、ライバル間の和解の試みは何度も失敗に終わっている。
ハマスがガザ紛争を引き起こしたのは、過激派が2023年10月7日にイスラエル南部を攻撃し、民間人を中心に約1200人を殺害、251人を人質に取ったときだった。イスラエルは空爆と地上作戦で応戦し、51,000人以上のパレスチナ人(ほとんどが女性と子ども)を殺害した。
AP