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同伴者なくアフガニスタンから避難した子どもたち、カタールで不安定な状態に置かれる

2021年9月10日、カタールの首都ドーハのハマド国際空港に到着したアフガニスタン難民。(AFP)
2021年9月10日、カタールの首都ドーハのハマド国際空港に到着したアフガニスタン難民。(AFP)
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11 Sep 2021 08:09:59 GMT9
11 Sep 2021 08:09:59 GMT9
  • 現在「カタールチャリティ」その他の機関が概ね年齢8~17歳の子どもたちの世話をしており、一番小さな子らは別の施設に収容されている

ドーハ:同伴者なくアフガニスタンから避難して難民となった子どもたちのカタールでの日常生活では、「僕たちはどこへ行くの?」「ポテトチップを食べてもいい?」といった質問が繰り返えされている。

この数週間、故郷を追われた若いアフガン人約200人がカブールから飛行機でドーハに到着し、受け入れセンターで世話をされながら、経験した苦難のトラウマと戦っている。

現在子どもたちは、好奇の視線や人身売買組織の手から守るべく取り組む人道団体、「カタールチャリティ」が世話をしている。

職員たちは新しい生活習慣を身に付け、サッカーをし、運動をし、図画工作をするようになった子どもたちの今後の進路選択に当たっている。

「子どもたちが経験したトラウマがどんなものだったかを想像するのはとても難しいことです」と、中東を拠点とする匿名希望の援助員は言う。

「全員がショック状態とトラウマに陥っています。イラクやシリアの(ダーイシュ支配下の)地域に住んでいた子どもたちに見られた状態に似ています」

タリバンの衝撃的な権力奪還により、不品行に対する公開処刑やむち打ち、四肢切断が行われた1996~2001年の強硬路線の統治に戻るのではないかと、アフガニスタンの人々の恐怖心が再燃している。

子どもを含む多くの人が逃亡したが、突然母国を発つことになった自分たちの状況が思い出せない子や、カタールにたどり着いた経緯について矛盾した説明しかできない子もいる。

国連の子ども専門機関、ユニセフによると8月14日以降、同伴者のいない子どもたち約300人がアフガニスタンからカタール、ドイツ、その他の国に避難した。

どうやってカブールの空港に着いてカタール行きの飛行機に乗り、劇的に違う人生へと向かうことになったのか疑問が渦巻いているが、答えはなかなか出てこない。

在ドーハ米国大使館は子どもたちのケースの詳細についてコメントしなかった。

あるフランス人の警官はカブール空港の門で、ひとりの女性が「鉄条網越しに、必死に赤ちゃんをフランス軍特殊部隊に向けて投げ入れ、その後米軍衛生兵へ手渡された」ところを目撃したと説明した。

「赤ちゃんは手当を受け、ドーハに避難させられました。とても小さな赤ちゃんでした。お母さんは人ごみの中に消えていきました」と警官は付け加えた。

警官は他にも劇的な場面を目撃した。

「ひとりの男性は、自分の子どものふりをして3人の小さな子を連れて門に現れました。みんな孤児でしたが、おそらく門を開かせるために子どもを使ったのでしょう。その子たちも避難させられました」

「これらのエピソードはいかに混沌がひどかったかを物語るものです。この子たちは、この大惨事の歴史の一部になるでしょう」

現在「カタールチャリティ」その他の機関が概ね年齢8~17歳の子どもたちの世話をしており、一番小さな子らは別の施設に収容されている。

子どもたちはドーハで宿泊施設に収容されたが、AFPは施設への入場を許されなかった。子どもたちは近い年齢の子や、一緒に到着した家族がいる場合は家族と同じグループに分けられた。

旅の途中で友情や絆が芽生えた子どもたちについても、なるべく同じグループになるよう振り分けられた。

「子どもたちはとても早く他の子に懐くことがあります。とても感受性が強いのです」と、カタールチャリティの国際協力部門のモロッコ人責任者、ファティマ・ザハラ・バッカリ氏は語る。

バッカリ氏は、わずか1週間強で引き離せないほど絆の強まった12歳と13歳の二人の子どもたちの例を挙げた。

年上の子が、二人がまもなく別の場所に行くことになると知ると、年下の子の寝室から出て行くと申し出た。二度と会えなくなるかもしれないからと、心の準備をしたがったのだ。

「私たちは皆、よく泣きます」と、バッカリ氏は援助員について話す。「一方、たくさん笑いもします」と、子どもが時折ポテトチップスを「盗む」ために起きてくる話を説明しながら言った。

子どもたちは家庭的な環境に置かれながらも、不確実さに直面している。

(子どもたちが次の場所へと移る)「時はちゃんと来るよと伝えていますが、それがいつになるのかわかりません」とバッカリ氏は言う。

ユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長によると、親から引き離された子どもは「世界でも最も脆弱な子どもたちの一部」だという。

「子どもたちの身元が迅速に確認され、家族の追跡・再会のプロセスで身の安全を確保することが何より重要です」

カタールは避難場所、身体・精神面のケア、食事、心のケアを提供してきた。

「ここからがデリケートな部分です」と、匿名を希望する人道関係の当局者は述べた。

「最善のシナリオは、一親等血縁者、お祖母さん、叔母さん、叔父さんが見つかることです。しかし、多くのケースでそれが叶わないかもしれません」

カタールチャリティでは子どもたちが親戚に電話をかけることができるホットラインを立ち上げたが、電話をする相手がいない場合、援助者は子どもが長期的に世話を受けることができるようにしなくてはならない。

「そうすれば子どもたちはいずれ安全なコミュニティの一員になり、普通の大人になるために必要なものを身に付けていくことができます」と援助員は付け加えた。

AFP

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