
ラマッラー: イスラエル軍は木曜日、先月逮捕されたパレスチナ人ジャーナリストを行政拘留すると発表し、報道の自由に対する新たな懸念を高めた。
アリ・アル=サムディ氏(58)は、「地域の安全保障と公共の安全への配慮」のため、10月まで拘留されると、軍は新たに発表した法令で述べた。
パレスチナ被拘禁者委員会とパレスチナ囚人クラブは、この決定と4月29日の逮捕以来のサムディ氏の処遇を非難した。
彼の拘束は、ガザ戦争が始まって以来、イスラエルがジャーナリストに対して行政拘禁を行うようになっていることの一部であると、彼らは共同声明で述べた。
彼らは、このやり方は 「劇的に激化している 」と述べた。
サムディ氏はフリージャーナリストで、アルジャジーラを含むいくつかの報道機関で働いている。
彼は、2022年5月11日にジェニンでシャイリーン・アブ・アクレ氏が銃撃で殺害されたとき、彼女と一緒にいた。彼は撃たれて肩を負傷した。
囚人クラブによれば、ガザ戦争が始まった2023年10月7日以来、イスラエルは50人のパレスチナ人ジャーナリストを拘束しており、うち20人は行政拘留されているという。
この慣行は、英国委任統治時代の遺産であり、イスラエルは起訴なしで人々を拘留することができ、拘留は無期限に更新可能である。
委員会とクラブは、サムディ氏の人生と運命についてイスラエルに責任があるとし、サムディ氏が「いくつかの健康上の問題と過去の怪我に苦しんでいる」と述べた。
ジャーナリスト・シンジケートとパレスチナの人権団体は、ガザ地区で200人以上のジャーナリストが殺害されたと報告している。
イスラエルは外国人ジャーナリストのガザへの入国を阻止し続けている。
エルサレムを拠点とする外国人記者協会は先週発表した声明の中で、「イスラエルの歴史上、政府がこれほど長期にわたってメディアに徹底的な制限を課したことはない 」と指摘している。
2024年から2025年にかけて、イスラエルは「国境なき記者団」の世界報道の自由度指数で、それぞれ101から112へと11ランクダウンした。
AFP