
ロンドン:パレスチナ占領地の人口は、ナクバ(大惨事)により100万人近いパレスチナ人が故郷から近隣のアラブ諸国やヨルダン川西岸地区、ガザ地区へと移住した1948年以降、10倍に増加している。
パレスチナ中央統計局によると、77年前のイスラエル建国時に、人口140万人のうち95万7000人がイスラエルの民兵によって、その多くが他国、一部はガザやヨルダン川西岸地区へと避難させられた。
残りの約45万人はすでにガザとヨルダン川西岸地区におり、人口は現在550万人に達している。これは、パレスチナ人が毎年5月15日に記念するナクバ以来、10倍以上に増加したことになる。
同局のオラ・アワド局長はこう語る 「(1948年の)シオニスト軍による残虐行為には、70以上の虐殺も含まれており、15,000人以上のパレスチナ人が殉教した」
同局の統計によれば、イスラエル軍はナクバの間に531のパレスチナの町や村を破壊した。1967年6月の6日間戦争によって、ガザ、ヨルダン川西岸地区、シリアのゴラン高原が占領され、さらに20万人が占領地から近隣諸国に避難した。
アワド氏によると、2023年10月に始まったイスラエルとハマスのガザでの戦争は現在も続いており、52,000人以上が死亡し、数千人が避難したため、占領地のパレスチナ人の人口は10%減少したという。
統計局によると、1948年以来、イスラエルの攻撃や武力衝突の結果、占領地やアラブ諸国で推定15万4000人が死亡したという。大半はパレスチナ人だが、他のアラブ諸国の市民もいた。そのうちの34%近くがガザに住み、過去2年間に殺害されている。