
ジュネーブ:国連は火曜日、米国の支援を受けた援助団体「ガザ人道基金」が、戦禍に見舞われたパレスチナ自治区内で実際に物資を届けたかどうかについては、情報を持っていないと発表した。
あまり知られていないこの団体は、5月初旬に表面化して以来、論争を巻き起こしてきたが、月曜日にガザ地区でトラック1台分の食料の配給を開始したと発表した。
しかし、国連の人道支援機関OCHAと国連パレスチナ難民救済機関UNRWAの関係者は、実際に援助物資が配布されたかどうかはわからないと述べた。
国連と国際援助機関は、GHFがパレスチナの関与なしにイスラエルと協力していると非難される中、GHFに協力しないと述べている。
OCHA(国連人道問題調整事務所)のイェンス・ラーケ報道官はジュネーブでの記者会見で、「これは、実際に必要なことから目をそらすものである」と述べた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のジュリエット・トーマ報道官は、ガザへの援助は、食糧、医療援助、燃料、水、その他の基本的な物資を積んだ1日あたり最低500台から600台のトラックが必要である、と記者団に語った。
最近、過激派組織ハマスに対する攻撃を強化したイスラエルは、3月2日に封鎖を実施し、深刻な食糧不足と医療不足を引き起こし、国際的な非難を浴びた。
イスラエルが11週間にわたる封鎖を解除した後、ここ数日で人道援助がガザに戻り始めている。
トーマ氏は、3月2日以来、UNRWAの物資は入ってきていないと述べ、ラーケ氏は、イスラエルがUNRWAの固定駐在を許可していないこともあり、過去24時間に何台のUNRWAのトラックがケレム・シャローム検問所を通過したかという情報は持っていないと述べた。
AFP