
ロンドン:ガザの状況は「この世の地獄よりもひどい」と、国際赤十字委員会(ICRC)の委員長が述べた。
ミルジャナ・スポルジャリック氏は水曜日に放送された BBC のインタビューで、「ガザでは人類が失敗している」と語った。「この状況をこれ以上見守っていることはできない」と述べた。
紛争の影響を受けた人々を支援する国際機関である ICRC は、ガザに約 300 人のスタッフを派遣している。
同委員会はラファに野戦病院を運営しているが、目撃者によると、イスラエル軍が食糧援助を受けようとした群衆に発砲し、ここ数日間、負傷者が殺到している。
スポルジャリック氏は、この地域の状況は「法的、道徳的、人道的基準を一切超えている」と述べた。
「人間としての尊厳を完全に奪われた人々を、私たちがただ見守っているという事実が、私たちの良識に衝撃を与えるべきだ」と述べた。
彼女は、この紛争の結果は世界各国の指導者たちに付きまとうものであり、「彼らの玄関先にまで及ぶ」ため、紛争を終わらせるためにより多くの努力をするよう求めた。
2023年10月以来、イスラエルによるガザでの壊滅的な軍事作戦により、54,000人以上が死亡し、その大半は女性と子供たちだ。
この攻撃は、ハマス主導のイスラエルへの攻撃により1,200人が死亡、数十人が人質に取られたことを受けて開始された。
スポルヤリッチ氏は、すべての国家には自衛の権利があるものの、「子どもたちから食料、医療、安全へのアクセスを奪うことは、いかなる理由でも許されない」と述べた。
彼女はさらに、「紛争当事者は、紛争の遂行において遵守すべきルールがある」と付け加えた。
イスラエルがガザ地区の住民への食料と援助の供給を遮断した後、同地区の完全支配を目指した軍事作戦を強化したことから、最近数週間でイスラエルに対する国際的な非難が高まっている。
先月末、イスラエルが国連を 迂回する新たな援助システムを設立し、新たに設立された米組織が運営を開始したため、一部の援助物資の配送が再開された。
ガザ人道支援財団の3つの援助物資配送拠点での活動は、水曜日に拠点の1つ付近で数十人のパレスチナ人が銃撃で死亡したため、一時停止された。