Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • フーシ派、収監者が拷問され死亡した事件への関与を認める

フーシ派、収監者が拷問され死亡した事件への関与を認める

フーシ派のフセイン・アル・エジ外務副大臣は、民間人の人権を侵害したとして、フーシ派に「潜入した者たち」を非難した。(AFP/資料写真)
フーシ派のフセイン・アル・エジ外務副大臣は、民間人の人権を侵害したとして、フーシ派に「潜入した者たち」を非難した。(AFP/資料写真)
Short Url:
05 Jan 2023 01:01:37 GMT9
05 Jan 2023 01:01:37 GMT9
  • 「勝手に」行動した4人の男が、食料雑貨店を営む青年を拉致した。監禁されたその青年は残酷な拷問を受け、死に至った。フーシ派が発表した。

サイード・アル・バタティ

イエメン、アル・ムッカラー:親イラン武装勢力フーシ派は、イエメン北部サーダ県にいるフーシ派のメンバーが青年1人を拉致・監禁し、残酷に拷問して殺害したことを認めた。フーシ派が拘留施設内での人権侵害を認めるのはまれだ。

「勝手に」行動した4人の男がサーダ県サハル地区で、食料雑貨店を営む青年、イブラヒム・ヤヒヤ・ハシュール・アル・タマリさんを拉致した。監禁されたアル・タマリさんは残酷な拷問を受け、死に至った。フーシ派が発表した。

イエメンの活動家と被害者の遺族は、複数の拷問の跡があるアル・タマリさんの半裸の遺体の動画を公開した。

「彼は職場で拉致され監禁された。フーシ派から残酷な拷問を受けた後、亡くなった」と彼らは述べた。

フーシ派のフセイン・アル・エジ外務副大臣は、民間人の人権を侵害したとして、フーシ派に「潜入した者たち」を非難した。

収監者を虐待し民間人を拉致したフーシ派を無罪にしようとするアル・エジ氏の試みに対し、イエメンの活動家らはソーシャルメディアで怒りを表明した。

活動家らは、フーシ派は日常的に収監者を拷問し殺害していると非難した。

「あなた方は、いつになったら目を覚まし、自分たちの統治の仕方に問題があること、人々に対する自分たちの行為が受け入れられていないことを認めるのか」とサヌア在住の学者、イブラヒム・イスマイル氏は書いた。

イエメン人ジャーナリスト、モハメド・アナム氏は「悪の組織が首都サヌアを占拠して以降、数多くの罪なきイエメンの若者が毎日のように不当に虐殺されている。イブラヒム・アル・タマリさんはそのうちの一人だ」と述べた。

「フーシ派は、その青年が所属する有力な一族がフーシ派の統治に対して反乱を起こす可能性があることを懸念し、殺害を認めた」

アル・タマリさんが殺されたことによって、フーシ派支配地域、特にフーシ派の拠点であるサーダにある拘留施設内での虐待に再び注目が集まっている。

イエメン人権侵害監視連合のムタハル・アル・バディジ事務局長はアラブニュースに対し、「昨年、500人のイエメン人がフーシ派支配地域でフーシ派に誘拐された。50人が強制失踪させられ、40人が拷問を受けた」と話した。

アル・バディジ氏によると、フーシ派の拷問方法は「睡眠を妨害する」「特に冬場に、収監者に冷水を浴びせる」「足で逆さづりにする」「警棒や電気ワイヤで殴る」「収監者を隔離する」などだという。

イエメンのムアンマル・アル・エルヤニ情報大臣は「フーシ派は、政治家、ジャーナリスト、活動家、一般市民など、数千人のイエメン人を拉致した。彼らは残酷な拷問を受け、消された。その結果、数百人が死亡し、多くの人が恒久的な障害を負った」と述べた。

同氏は国際的な人権団体や仲裁国に対し、フーシ派が犯した犯罪を特定して非難し、全ての収監者を解放するようフーシ派に圧力をかけるよう求めた。

「国際社会や国連、人権団体、人権機関には、この恐ろしい犯罪や、武装勢力フーシ派が行った他の犯罪や侵害を非難し、罪を犯した者を起訴し責任を取らせる義務がある。全ての拉致被害者を違法な拘留施設から迅速かつ無条件に解放するようフーシ派の指導者に圧力をかけなければならない」とアル・エルヤニ氏はツイートした。

特に人気
オススメ

return to top