
ロンドン:シリア・アラブ共和国は、イスラエル軍が同国南部領土に夜間に侵攻し、民間人1人が死亡、数十人の住民が拘束されたことを非難した。
外務・在外国民省は木曜日の声明で、「今回の事態の悪化は、1974年の離脱協定を含む国際法および関連する安全保障理事会決議の明確な違反である」と述べた。
さらに、この攻撃はシリアの安定と再建に向けた努力を損なうものだとし、国連安全保障理事会に対し、「これらの繰り返される攻撃を停止させ、国際法の尊重を確保し、地域的安全と安定を維持するため、断固とした措置を講じるよう」求めた。
シリア内務省は木曜日に、イスラエル軍がダマスカス近郊のベイト・ジン村で夜間に実施した襲撃で、民間人1人を殺害し、「7人を拉致した」と発表した。
イスラエル軍は戦車、装甲兵員輸送車、歩兵車両、偵察ドローンを伴い、イスラエル占領下のゴラン高原から12キロメートル離れた同国南部のカタナ地区にあるベイト・ジンに侵入した。
「これらの行為は地域の安定にはつながらず、さらなる緊張と混乱を招くだけだ」と内務省は述べた。
イスラエル軍は、アサド政権が崩壊した12月に拘束したシリア人を支配地域内に連行し、彼らの行方は「不明」のままだと、同省は付け加えた。