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国境での騒動でイスラエルの催涙ガスによりレバノン議員が負傷

シェバー・ファームズの境界を訪れた集団に対してイスラエル軍が発煙弾・催涙弾を発射したために軽い火傷を負ったレバノンのカッセム・ハシェム議員と数人のジャーナリストを撮影した動画からのキャプチャー画像。(ツイッター)
シェバー・ファームズの境界を訪れた集団に対してイスラエル軍が発煙弾・催涙弾を発射したために軽い火傷を負ったレバノンのカッセム・ハシェム議員と数人のジャーナリストを撮影した動画からのキャプチャー画像。(ツイッター)
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16 Jul 2023 01:07:43 GMT9
16 Jul 2023 01:07:43 GMT9
  • カッセム・ハシェム議員は、イスラエルは「我々が先祖の土地に行くのを」妨げていると言う
  • この攻撃の後、レバノン軍は厳戒態勢を敷き、国連平和維持軍のパトロール隊は事態の沈静化に奔走した

ナジャ・フーサリ

ベイルート:15日、イスラエル占領下のゴラン高原の近くにある係争地シェバー・ファームズの境界を訪れた集団に対してイスラエル軍が発煙弾・催涙弾を発射し、レバノンの国会議員と数人のジャーナリストが軽い火傷を負った。

メディア代表団とカッセム・ハシェム議員はイスラエル軍の数メートル前まで前進した。それに対し、イスラエル兵らは戦闘態勢をとり、それ以上近づくなと警告した。

この攻撃の後、レバノン軍は厳戒態勢を敷き、国連平和維持軍のパトロール隊は事態の沈静化に奔走した。

ハシェム議員はその後、アラブニュースに対し次のように語った。「我々はレバノンの領土に立っていたにもかかわらず、当然のように攻撃的なイスラエル軍は誰も見逃すことはせず、我々を押し戻すためにあらゆる種類の威嚇爆弾を使用した」

「私は足と手に爆弾を受けたが、火傷も怪我も軽かった」

同議員は、イスラエル兵に向かって「この土地は我々のものであり、あなた方は侵略者だ。これは我々の権利であり、放棄しない」と叫んだと語る。

メディア代表団がこの地域を訪れたのは、イスラエルに対して「ここは我々の土地であり、併合は許されない」と念を押すためだったという。

この訪問は、レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の任務が来月更新されることとは無関係だと同議員は言う。

シェバー・ファームズ出身のハシェム議員は、イスラエル建国前の1943年のレバノンの土地登記簿に記載されたこの地域の土地を自分の家系は相続したと語る。

「この権利は譲れない」

また、シェバー・ファームズも、ガジャールという町の北側の地域も、撤退ラインであるブルーラインの上やイスラエル側には含まれず、レバノンはこの地域を自国の領土と見なしていると指摘する。

この肥沃で実り多い土地に、イスラエルはウィンターリゾートを建設したという。

シェバー・ファームズ、クファル・シュバ丘陵、ゴラン高原は、レバノン、パレスチナ、シリアの間で戦略的三角形を形成している。

UNIFILの報道事務所の副所長であるキャンディス・アーデル氏によると、15日早朝、数十人がバストラ近くの南部ブルーラインを横断し、それに対してイスラエル軍が催涙ガスを発射した。

現場には当時、UNIFILの平和維持活動従事者ら、レバノン軍、イスラエル軍がいたと同氏は話す。現在は状況は沈静化しているという。

UNIFILミッション長・軍司令官のアロルド・ラザロ少将がブルーラインの両側の当局と話し合っているとのことだ。

ここ数日いくつかの事件が起こって緊張が高まっているとアーデル氏は語る。

「ブルーラインの両側の当事者の真剣な対応のおかげで、これらの事件がさらにエスカレートすることはなかった」

「全ての当事者に対し、今後数時間、数日間、同じレベルの自制を続けるよう要請する」

国連安全保障理事会は8月末、レバノン南部におけるUNIFILの任務を1年間更新する予定だ。

レバノン外務省は15日の声明の中で、外相は「UNIFILの移動の自由に関する今度の決議においてUNIFILのミッションを修正するよう要求することはしなかった」と述べた。

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