
ジュネーブ:世界保健機関(WHO)は木曜日、3月2日以来初の医療物資をガザに届けたと発表した。
WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長は、水曜日に発送された物資、血漿、血液は、今後数日のうちにパレスチナ自治区内の病院に配給される予定であるとXで述べた。
イスラエルは3月2日にガザ地区を全面封鎖した。その2ヶ月以上後、イスラエルは一部の食料の搬入を許可し始めたが、それ以外の援助物資の搬入は今までなかった。
テドロス氏は、イスラエルとのケレム・シャローム検問所経由で、必要不可欠な医薬品、2,000単位の血液、1,500単位の血漿を積んだトラック9台が届けられたと述べた。
「これらの物資は、数日中に優先的な病院に配布される予定である。
Yesterday @WHO delivered its first medical shipment into #Gaza since 2 March – 9 trucks carrying essential medical supplies, 2000 units of blood, and 1500 units of plasma.
— Tedros Adhanom Ghebreyesus (@DrTedros) June 26, 2025
The supplies were transported from Kerem Shalom, without any looting incident, despite the high-risk… pic.twitter.com/umwGRNXvXM
「血液と血漿はナセル病院の保冷庫に届けられ、深刻な不足に直面している箇所に配布された」
先週、WHOは、ガザにある36の病院のうち、最小限から部分的に機能しているのは17病院だけで、残りはまったく機能していないと発表した。
テドロス氏は、WHOのトラック4台がまだケレム・シャロームにあり、さらに多くのトラックがガザに向かっていると述べた。
「しかし、これらの医療物資は大海の一滴にすぎない。人命を救うためには、大規模な援助が不可欠である」
「WHOは、あらゆる可能なルートを通じて、ガザへの医療援助を直ちに、妨げられることなく、持続的に届けることを求めている」
イスラエルは、2ヶ月以上にわたる全面封鎖の後、5月末から物資の流入を許可し始めたが、配給は混乱した光景に見舞われ、配給の受け取りを待つ人々に発砲するイスラエル軍の姿がほぼ毎日報告されている。
米国とイスラエルが支援する新しい食糧配給システム「ガザ人道基金」は、5月26日にガザでの食糧配給を開始した。
しかし、国連や主要な援助団体は、イスラエルの軍事目的のために作られたとの懸念から、不透明な資金で公式に民間の活動であるGHFへの協力を拒否している。
イスラエルは、2023年10月に前例のないイスラエル攻撃を行ったことが戦争の引き金となった過激派組織ハマスの打倒を目的とした軍事攻撃で、ガザへの砲撃を強めている。
AFP