
アディスアババ: エチオピアは木曜日、議論の的となっている青ナイル川の40億ドル規模の巨大ダム建設工事を完了させ、エジプトに水の供給について安心感を与える動きを見せた。
「ダムは脅威ではなく、共有の機会である」と、アビイ・アーメド首相は語った。
「ダムが生み出すエネルギーと発展は、エチオピアだけでなく、近隣諸国をも向上させる。私たちは、進歩を共有し、エネルギーを共有し、水を共有することを信じている。一人の繁栄は全員の繁栄を意味するはずだ」
大エチオピア・ルネッサンス・ダムは幅1.8km、高さ145mで、アフリカ最大の水力発電プロジェクトである。740億立方メートルの水を貯め、現在のエチオピアの2倍以上となる5000メガワット以上の発電が可能だ。9月にはフル稼働を開始する予定だ。
エジプトはすでに深刻な水不足に悩まされており、国土の97%をナイル川に依存しているため、ダムは存続の危機だと考えている。アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領とスーダンのアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン氏は先週会談し、青ナイル流域におけるいかなる一方的な措置も拒否することを強調した。シーシ大統領の報道官によると、両者はこの地域の水の安全保障を守ることを約束したという。
AFP