
ナジア・フサリ
ベイルート:水曜日、レバノンのハッサン・ディアブ首相はレバノンに駐留する国連平和維持軍の支持を繰り返し表明し、平和維持軍は「イスラエルがレバノンを攻撃しようとしていることを考慮に入れた場合」必要だと話した。
レバノン政府とヒズボラ指導者ハサン・ナスララ氏の間で国連の任務をめぐって論争が行われる中、ディアブ首相は南部国境の町ナクーラにある国連レバノン暫定軍(UNIFIL)本部を訪れた。
レバノンの首相が訪問する12時間前、ナスララ氏は米国とイスラエルが平和維持軍を利用して自国の利益を拡大していると非難した。
「UNIFILの兵士の数を減らそうが増やそうが、それは大した問題ではありません。私たちはUNIFILの駐留に反対しているわけではありません。しかし、アメリカ人がこれをレバノンに圧力をかけるカードだと考えているなら、それは間違っています。UNIFILは、レバノンよりもイスラエルの利益になっていると私たちは確信しています」とナスララ氏は話した。
ディアブ首相は、国防相のザイナ・アクル氏と軍司令官のジョゼフ・アウン氏に付き添われ、UNIFILのミッション長(軍司令官)であるステファノ・デル・コル少将と会議を開いた。
ディアブ首相は共同記者会見で、情勢が不安定な南部国境地帯に展開している「UNIFILがレバノン軍と協力する」必要性を強調した。
また、ディアブ首相は国連に対し、2006年に起きたイスラエル・レバノン紛争の解決を目的とした国連安保理決議1701の「確実な実施」も求めた。
デル・コル氏は、「UNIFILとレバノン軍の協力」がレバノン南部に14年間の平和をもたらしたと話した。そして、すべての関係者に対して、「この前例のない長期にわたる安定を足がかりにして事を進める」ことを求めた。
平和維持担当局長は、「政府および軍と協力して決議1701を実施し、未解決の問題に取り組んで、情勢が緊迫するのを防止・軽減できることを待ち望んでいます」と話した。
国連安全保障理事会は、8月にUNIFILの駐留を延長する予定だ。
ヒズボラは、平和維持軍の任務が「米国とイスラエルの圧力」の結果として拡大され、活動地域での「移動の自由」と私有財産を調査する権利が認められることを恐れている。
2日前、ブリダの町近郊の住民は、国連のパトロールが私有地に侵入しようとしたことに抗議した。別の事件では、Mays Al-Jabalの住民が、その地域の平和維持軍が起こした「騒動」について不満を口にした。
「イスラエル人はUNIFILが私有財産を調査できるようになることを望んでおり、アメリカ人はこの問題でレバノンに圧力をかけています」とナスララ氏は話した。
その任務の規則では、国連軍はパトロールすることをレバノン軍に通知しなければならない、とUNIFILの民間情報筋がアラブニュースに話した。
「しかし、現在何が起こっているかというと、UNIFILは通知なしにパトロールを行っています」と情報筋は話した。「これがブリダで起こったことです」
情報筋によると、国連軍は毎日、陸、空、海から486のパトロールを実施し、10,500人の兵士がこれらの任務に従事している。一方、この地域に展開しているレバノン軍の部隊はわずか5,000人にすぎない。
「レバノン軍は、UNIFILによるすべてのパトロールを把握できていません」と情報筋は話した。
米国が国連平和維持軍の予算の大幅な削減を要求した後、7月1日から始まる次の会計年度の支出では100万ドル以上が削減されると見られている。
今年は44か国がUNIFILに参加し、前年より3か国多い。欧州軍は引き続き作戦地域での軍の指揮権を握っている。