
カイロ/エルサレム:イスラエル軍は水曜日、ガザ占領計画に先立ちガザ市を攻撃し、ガザ保健省によると、この1日で123人が死亡した。
この24時間の死者数はここ1週間で最悪であり、200万人以上のパレスチナ人を収容している飛び地を粉々にした、ほぼ2年にわたる戦争による大規模な死者数に追加された。
ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は、ドナルド・トランプ米大統領も熱狂的に持ち上げている、パレスチナ人は単に出て行くべきだという考えを繰り返した。
「彼らは追い出されるのではなく、出て行くことを許されるのだ」と、イスラエルのテレビ局i24NEWSに語った。「パレスチナ人のことを心配し、パレスチナ人を助けたいと言っている人たちは、門を開けて私たちに説教するのをやめるべきだ」。
アラブ人や多くの世界の指導者たちは、ガザの住民を避難させるというアイデアに愕然としている。パレスチナ人たちは、1948年の戦争で何十万人もの人々が逃げ出したり、強制退去させられたりした「ナクバ(大惨事)」の再来になると言っている。
イスラエルが計画しているガザ市の再占領(戦争初期に撤退前に占領した)は、おそらく数週間先になるだろうと当局者は言う。つまり、停戦の可能性はまだ残されているということだ。
イスラエル軍の飛行機と戦車はガザ市東部を激しく爆撃し、住民によれば、ゼイトゥーン地区とシェジャイア地区では一晩で多くの家屋が破壊されたという。アルアハリ病院によると、ゼイトゥーンの民家への空爆で12人が死亡した。
また、ガザ南部のハーン・ユーニス東部でも戦車が数軒の家屋を破壊し、ガザ中心部ではイスラエル軍の銃撃により、援助を求めていた9人が2件の別々の事件で死亡したとパレスチナ人医療関係者は述べた。イスラエル軍はコメントしなかった。
ガザではこの24時間で、3人の子どもを含む8人が餓死と栄養失調で死亡した。これで、戦争が始まって以来、合計235人(うち子ども106人)が死亡したことになる。
イスラエルは、ハマスが運営する飛び地の保健省が報告した栄養失調と飢餓の数字に異議を唱えている。
ハマスのチーフネゴシエーターであるハリル・アル=ハイヤは、水曜日にカイロでエジプト政府高官と会談し、戦争を止め、援助を届け、「ガザの人々の苦しみを終わらせる」ことに焦点を当てると、ハマスの高官タヘル・アル=ノノノは声明で述べた。
エジプト治安筋によると、会談では、ハマスがガザの統治権を放棄し、武器を放棄する包括的停戦の可能性についても話し合われるという。
ハマスのある幹部はロイター通信に対し、イスラエルが戦争を終結させ撤退するのであれば、ハマス・グループはあらゆる案を受け入れると語った。しかし、「占領が解除される前に武器を放棄することは不可能だ」と、名前を明かさないことを求めたその幹部はロイターに語った。
ネタニヤフ首相のガザに対する軍事的支配を拡大する計画は、イスラエルの情報筋によれば、10月にも開始される可能性があるという。
今週、24カ国が「想像を絶するレベル」の苦しみを非難し、イスラエルに無制限の援助を許可するよう求めた。
イスラエルは、ハマスが援助を盗んでいると非難し、一部の地域では毎日戦闘を中断し、輸送隊のルートを保護するなど、物資を増やすための措置をとっているという。
イスラエル軍は水曜日、320台近くのトラックがケレム・シャロームとジキムの交差点からガザに入り、さらにこの24時間で320台近くのトラックが国連と国際機関によって集められ、3台の燃料タンクローリーと97パレットの空輸援助物資とともに配布されたと発表した。
しかし、国連とパレスチナ人によれば、援助はまだ十分ではない。
戦争は2023年10月7日に始まった。ハマス率いる武装勢力がイスラエル南部に突入し、イスラエルの数字によれば、1,200人が死亡、251人が人質に取られた。それ以来、イスラエルはガザのハマスに対して攻勢をかけ、現地の保健当局者によれば、6万1000人以上のパレスチナ人を殺害した。
アラブ諸国と国際社会の多くは、戦後のガザをイスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で限定的な統治を行っているパレスチナ自治政府が統治することを望んでいる。
パレスチナ自治政府のバーセン・アガベキアン・シャヒン外相は、ガザにおける全責任を負う用意があると記者団に語った。ハマスには何の役割もなく、武器の引き渡しも要求されないだろうと彼女は付け加え、国際平和維持軍とイスラエルによる撤退を求めた。
ハマス側は、パレスチナ全政党が合意した超党派のテクノクラート組織のために、ガザの統治をやめる用意があるという。
イスラエルは、ガザを統治するPAを信用していないという。
ロイター