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撮影の裏側では、映画以上のプロジェクトが進んでいる

キディアのテーブルマウンテン、アル・ウラーの遺跡、タブークの自然の驚異など、サウジアラビアは世界中の映画製作者に多くのものを提供している。(提供)
キディアのテーブルマウンテン、アル・ウラーの遺跡、タブークの自然の驚異など、サウジアラビアは世界中の映画製作者に多くのものを提供している。(提供)
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13 Mar 2022 10:03:46 GMT9

サウジアラビア北西部タブーク州のとある村。14歳のオマール君は、近くで撮影中の国際映画で自分が演じる役柄に自信を持っている様子であった。

オマール君は、映画やテレビシリーズの撮影に立ち会ったことも、演技をしたこともなかった。しかし、映画のプロデューサーが彼の村にやってきたとき、撮影に大きな興味を抱いた。そして彼は偶然にも監督やアシスタントの目に留まり、情熱的で類まれな才能を見出された。そして、一流映画スターと共演する道が開かれたのである。

この映画のプロデューサーは、タブークとNEOMを、豊かな景観と地理的、自然的、文化的な豊かさを備えた理想的な撮影地として捉えている。この地は、650人のサウジアラビアのアーティストがエキストラとして参加する機会を提供しただけでなく、多くの地元の技術者が国際的なベンチャーに参加し、国際的な映画製作者と肩を並べる機会を提供した。

映画製作のすべての工程で、サウジアラビア人は常駐映画スタッフの20%以上を占めた。この映画は、90社以上のサウジアラビア企業と80名の研修生に恩恵をもたらし、さらに撮影期間中はタブーク地方をはじめとする地元のホテルで計8万泊の予約が入るなど、地元経済に大きな追い風となった。

現在、多くの国際的なプロデューサーが、ジェッダ、NEOM、アル・ウラー、リヤドなど、サウジアラビア各地で、将来的にいくつかの超大作を製作しようと懸命に取り組んでいる。これらの土地は、息を呑むような撮影ロケーション、情熱的で熟練した地元のタレントプール、心の底から客を歓迎する文化、豊かでユニークな自然と芸術的構成を持つ多様性を提供する。これは、この映画好きの国の有望な産業にとって、大きなチャンスが次々と訪れることを意味する。

別の世界的なハリウッド作品は、ジェッダとアル・ウラーの24か所で撮影している。この撮影で、100人以上のサウジアラビア人俳優がエキストラとして映画に出演する機会を見つけた。また、常駐撮影スタッフの10パーセントを地元の人々が占めている。さらに、サウジアラビアの会社と、サウジアラビアに登録されている英国の会社が、この映画の制作活動に参加した。4人以上の国際的な俳優が数カ月にわたって撮影に参加し、その間、さまざまなイベントに出席した。

この2つの映画で合わせて1000人以上のオーディションが行われ、将来有望な地元の人材を発掘している。

これらすべての利益と強みは、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の進歩的で発展的なビジョンによって再発見されたものである。皇太子のビジョンによって、今まで知られていなかった、王国の細部の魅力を発掘することが可能になった。皇太子の継続的な支援と、権限の付与によって、我々の文化と国民性は高まり、様々な分野において、世界のリーダーにふさわしい地位を占めるようになるだろう。

映画製作が開始されてすぐに、王国の各地域の製作チーム、アーティスト、クリエーターたちのたゆまぬ活動は、映画界に明白な足跡を残すことになった。

また、スポットライトの当たらないところで機能している様々なセクターも、こうしたベンチャーの好影響から恩恵を受けている。たとえば、映画製作会社、撮影機材メーカー、タレント事務所、フリーランス、観光ガイド、ホスピタリティ事業者、近代・歴史的観光地、レストラン、娯楽施設、法律コンサルタント、金融・銀行サービス、物流・運送サービスなどである。映画の撮影・製作段階において、金銭的・その他の利益を得たあらゆる分野が含まれる。

映画製作において、自然や文化の魅力、都市の素晴らしさから、多くの映画監督がサウジアラビアでの撮影を好んでいる。

バドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン・アール・サウード王子

映画製作において、自然や文化の魅力、都市の素晴らしさから、多くの映画監督がサウジアラビアでの撮影を好んでいる。サウジアラビア北部に目を向けると、アル・ウラーのヘグラの街、レッド・サンズの山々、カイバーのナザール要塞やアル・シャリーフ市場、ハクルビーチの透明な海に浮かぶ難破船ジョージオスG、タブークのワディ・アルディサ、マグナのワディ・タイーブ・アル・イスム、ジェッダのイエローサンズ山、アルジョウフのマリッド城とその他の歴史的モニュメントなどの考古学情報に心を奪われることであろう。

東へ向かえば、ヤシの木が生い茂る世界最大のオアシス、アル・アハサー・オアシス、アル・フフーフのカイザリア伝統の市場、オガール古代港のアル・クート・ヘリテージホテル、東海岸の白砂、アル・ダーナの壮大な砂丘、世界最大の砂丘地帯、エンプティ・クォーターなどが待っている。

西側では、紅海沿岸の手つかずのビーチ、ジェッダ、ドゥバー、アル・ワジュ、ヤンブーなどの歴史的な町並みに言葉を失うことだろう。

ワディ・ラジャブやジャザンの丘で栽培される世界有数のコーヒー豆、本物の文化や村々があるアシールの素晴らしい山々、力強い山々に隣接する壮大な島々など、自然の美しさを愛する人々は、王国の南部を訪れることを心待ちにしていることだろう。これらはすべて夢心地のトランス状態にあなたを導くだろう。

王国の中央部では、思いも寄らないほどの美しい光景に出会うことだろう。キディヤのテーブルマウンテン、ジャバル・アル・ハミディ、黄金の砂漠、都市や村における豊富な空間やモニュメント、豊かな文化や建築などが、畏敬の念を抱かせることだろう。

これらの自然は、世界中の映画製作者にとって、抗しがたい魅力となっている。

サウジアラビアの強みは、撮影ロケーションとしての魅力だけではない。サウジアラビア映画委員会は12月、最大40%のリベートを含む、サウジアラビアと世界の映画製作者に対する撮影誘致を目的とした、国内外のインセンティブを開始すると発表した。

皇太子によるサウジアラビアでの大規模な映画製作支援は、サウジアラビア市場の詳細な調査を経て実現した、正確なステップから始まっている。これは、数十年にわたる禁止期間の末、王国全体で映画上映が再開されたことが大きなきっかけになっている。映画祭や高額な賞金をかけたコンペティションの実施も、映画製作を可能にし、映画製作者を支援することにつながっている。また、映画産業を促進し、この分野を発展させるための戦略を採用するために、政府の専門委員会が設立された。

そして、サウジアラビアの才能ある人々が映画制作に関わり、必要な経験を積み、スキルを向上させるための実践的な機会を得ることは、極めて重要な課題である。

また、国内外の専門家が行った国内市場に関する様々な調査の結果、多くの文化分野において、供給よりも大きな需要があることが明らかになっていることにも触れたい。映画産業は、専門的で有能な人材を切実に必要としている分野のひとつである。この国には情熱と才能にあふれ、輝く機会を待っている人たちが数多く存在する。

私たちには明るい未来が待っている。賢明なる指導者の支援と、国民の努力と情熱があれば、不可能を可能にすることができるだろう。

  • バドル・ビン・アブドラ・ビン・ファルハン・アール・サウード王子は、サウジアラビアの文化大臣であり、アル・ウラー王立委員会の総裁を務めている。ツイッター: @BadrFAlSaud
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