


アレクサンドリア:エジプトは木曜日、アレクサンドリア沖の海底に沈んでいた都市の一部を公開した。
エジプト当局は、アブ・キール湾の海域にあるこの遺跡は、古代都市カノープスの延長である可能性があると発表した。
時が経つにつれ、一連の地震と海面上昇により、カノープスは都市と近くのヘラクレイオン港を水没させ、歴史的遺構の宝庫となった。
木曜日、クレーンがゆっくりと水底から像を吊り上げ、回収を手伝ったウェットスーツ姿のダイバーたちが岸辺から歓声を上げた。
「水中には多くのものがありますが、引き上げられるものは限られており、厳しい基準に従った特定のものだけです」とエジプト観光・古代美術相のシェリフ・ファティ氏は語った。
「残りは沈没した遺産の一部として残ります」と彼は付け加えた。
木曜日に同省が明らかにした海底遺跡には、礼拝所、居住空間、商業・工業施設として使われたと思われる石灰岩の建物が含まれている。
また、貯水池や、生活用水の貯水や魚の養殖のための岩で彫られた池も発見された。
その他、ローマ時代以前の王族の像やスフィンクスも発見され、その中には、古代ファラオの中で最も有名で、最も長く統治したラムセス2世のカルトゥーシュが部分的に保存されているものもあった。
花崗岩で作られたプトレマイオス朝の斬首像や、大理石で彫られたローマ貴族の肖像画の下半分など、体の一部が欠けている像も多い。
プトレマイオス時代とローマ時代にさかのぼる商船、石の錨、港のクレーンが125メートルのドック跡から発見された。
アレクサンドリアには無数の古代遺跡や歴史的な宝物があるが、エジプト第2の都市は、カノープスやヘラクレイオンを奪ったのと同じ海に屈する危険にさらされている。
この沿岸都市は気候変動と海面上昇の影響を特に受けやすく、毎年3ミリメートル以上沈んでいる。
国連の最良のシナリオでも、2050年までにアレクサンドリアの3分の1が水没するか、人が住めなくなる。
AFP