
アラブニュース
ジェッダ:5月30日、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がリビア沖で掘削することによって、地中海東岸の天然資源の権利を巡る既成事実を作ることを計画している、とアナリストたちはアラブニュースに語った。
昨年トリポリで、リビア政府と合意した海洋境界を有効にすることを目的としたトルコ政府の発表は、一触即発の緊張状態を引き起こしている。
トルコはこの合意により、トルコ南岸とリビア北東岸の間の排他的経済水域(EEZ)で、石油とガスを探査する権利を得たと主張している。しかしギリシャ、キプロス、そしてEUはこの合意は違法であると述べている。さらにトルコはまた、キプロスの領海での掘削を巡って、EUの制裁も受けるかもしれない。
トルコ政府は掘削場所を正確に述べていなかったが、短期間トリポリ沖で探査活動を始め、その後沿岸都市スルトに近づこうと思っている、と専門家はアラブニュースに語った。
「戦術的な視点から、トルコは緊張が段階的に拡大しているギリシャ政府との危機シナリオを試すかもしれません。その上、緊張が段階的に縮小する状況の中で、両国は対話し、自国の立場を交渉しなければならないでしょう」と、PRIOキプロスセンターの研究者、ゼノナス・ツィアラス氏は語った。
政治リスクコンサルタントで、中東戦略的展望の共同設立者であるモナ・スクカリエ氏は次のように語った。「もし指標として、キプロス海岸沖でトルコの探査活動を考えれば、リビア海岸沖での探査活動はあまり挑発的でない範囲で始め、時間が経つにつれて大胆になり、さらに挑発的な範囲に及ぶでしょう」
「この目的は、譲歩を引き出すために、あるいは少なくとも、考慮されるべき参加者として出しゃばるために、断固たる決意を行動で示すことです」