
エル・キアム: レバノン国営メディアによると、米国のバラック特使は、ヒズボラ武装解除を求める米国の圧力に反対する抗議デモが2カ所で予定されていたため、南部訪問を水曜に打ち切った。
国営通信(NNA)は、バラック特使がヘリコプターで国境近くのマルジャユーンにあるレバノン軍の兵舎に到着し、兵士が配備されていると伝えた。
同通信はその後、特使が予定していたヒズボラとの最新の敵対行為でイスラエルに砲撃された近郊のキアムや海岸沿いの都市ティールへの訪問を取りやめたと報じた。
広報担当者はAFPに対し、米国大使館は安全上の理由から当局者のスケジュールについてコメントしないと述べた。
AFP特派員はキアムで、ヒズボラの旗を振ったり、紛争で死亡した戦闘員の写真を持って、バラック特使に反対するデモを行う住民の一団を目撃した。
アラビア語で「アメリカは偉大な悪魔」、英語で「バラックはケダモノ」と書かれたそばの道路に青く描かれたダビデの星の上に立っている人もいた。
この最後の言葉は、火曜日にベイルートで行われた記者会見でのアメリカ特使の発言に言及したもので、レバノンの反発を招いた。
バラック氏はジャーナリストたちに「文明的な行動をとるように」と言い、こう付け加えた:「動物的なカオスになり始めたら、我々は去る」
南部自治体連合のビラル・カシュマル氏によれば、水曜日にティールでは、バラック氏の訪問とワシントンの “偏った政策 “に反対する数十人のデモがあったという。
米国からの強い圧力とイスラエルによる軍事行動の拡大懸念の中、レバノン政府は今月、ヒズボラの武装解除計画を年内に策定するよう軍に命じた。
イランの支援を受けたヒズボラは、南部で強い支持を得ているが、11月の停戦でほぼ終結したイスラエルとの2ヶ月に及ぶ公開戦争を含む1年以上の敵対行為によって、ひどく弱体化した。
米国のモーガン・オルタグス特使は火曜日、ベイルートで、レバノン政府はヒズボラ武装解除の決定を実行に移す必要があると述べ、イスラエルはそれに応じるだろうと付け加えた。
ヒズボラは、イスラエルがレバノンからの撤退を完了し、継続的な攻撃を停止しなければ、ヒズボラの武器の将来について議論することはできないと主張している。
AFP