
アルジェ:某野党代表が火曜日に語ったところによると、アルジェリアの抗議運動「ヒラク(Hirak)」で活動する2人の主要人物が、大統領の決断でまもなく釈放されるという。
ソフィアン・ジラリ(Sofiane Djilali)氏はAFP通信に対し、「アブデルマジド・テブン大統領は、カリム・タボー(Karim Tabbou)氏とサミール・ベンラルビ(Samir Benlarbi)氏が再び自由を手にできるよう、憲法上の大権を行使すると私に約束しました」と語った。
Jil Jadid党の代表を務めるジラリ氏は2件の事例についての話し合いを求めていたが、テブン大統領との会談後、「大統領は固く決意されています」と述べた。
「テブン大統領は、司法が関わってくる点については、直接的な干渉は行わないとしています」とジラリ氏は述べた。
アルジェリアの司法制度では、大統領は拘留者を赦免する権利を有する。
原則的には、この権利は有罪判決が確定している場合に限り適用される。例えば「国土の保全に対する攻撃」を行ったという理由で1年の刑期をつとめている、タボー氏のような古くからの反政府勢力の場合はそうだ。
一方ベンラルビ氏は、3月7日以来予防拘禁されている。
「代償はもう十分払ったと思います。彼らが再び自由を手にし、家に戻れるのはとても喜ばしいことです」とジラリ氏は語った。
1年以上にわたりアルジェリアに不安定な状況をもたらし、毎週のように繰り返されてきた反政府抗議運動は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、3月になってようやく中断された。当局がデモ行進を禁止したためだが、その頃には反対派による集会はすでに中止されていた。
だがアメとムチの政策をとるアルジェリア政府は、今なお反対派、ジャーナリスト、独立メディア、ネットユーザーを標的にし続けている。
National Committee for the Release of Detainees(CNLD)によると、抗議運動「ヒラク」に関連する容疑で、現在約60人が拘留されているという。
抗議運動「ヒラク」は、昨年4月に20年間政権の座についていたアブデルアジズ・ブーテフリカ元大統領を失脚に追い込み、その後も、1962年のフランスからの独立以来採用され続けてきた同国の統治システムの見直しを求めている。
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