



ナジア・フッサーリ
ベイルート:土曜日に反政府デモがレバノンの首都に戻ったため、イランが支援するヒズボラ支持者とライバルの抗議者らが激しく衝突し、35人以上が負傷した。
新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するための都市封鎖により失業率が上昇する中、何百人もの抗議者が殉教者広場の周囲の通りを埋め、過去数十年間で最悪の国内の経済混乱に対する改革の欠如を非難した。
しかし、ヒズボラ支持者がデモ隊と衝突し、テヘランが支援するシーア派組織の武装解除を要求したため、抗議行動は暴力的になった。
部隊がライバル組織を引き離すために人間の鎖を形成する中、抗議者らは石を投げたり、宗派の侮辱的な言葉を唱えたりしていた。
『ヒズボラにノー』、『ヒズボラの武器にノー』 と書かれた看板を掲げる女性抗議者。
対立を阻止するため部隊が銃撃を行った後、パニックが起きた。
レバノン赤十字によると、衝突により35人が負傷し、多くの人がその場で治療を受けたという。
レバノン各地から抗議者が首都での新たなデモに参加し、多くの人が旗を振ったり、ヒズボラの武装解除を要求する横断幕を持ったりした。
ある抗議者は『アラブ・ニュース』にこのように語った。「我々は反逆者であり、経済に関連したものでも、ヒズボラの武装解除に関してでも、自由に要求を出すことができる。」
別の抗議者はこう述べた。 「私はアッカ―ル地方の出身である。政府は何もしていない。何百人もの人々が職を失っている。そして何も食べるものがない家族も知っている。」
また別の抗議者は、アラブ諸国や諸外国がレバノンとの関係を断ち切ったのは、ヒズボラのせいだと述べた。
「誰も我々の財政危機を助けようとはしない。だからこそ、ヒズボラの武装解除を望んでいる」と述べた。
モハメド・ファフミー内務大臣とゼイナ・アクル国防大臣は、エミール・ヘルウ警察署内の会議から殉教者広場での警察活動の様子を追った。
ファフミー内務大臣は、公共または私有地に対する攻撃について「暴動が起きた瞬間に治安部隊が介入するだろう」と述べ、抗議者に対し警告した。
しかし、ファランヘ党の党首であるサミー・ジュマイエル議員は、「抗議者の間に不和を引き起こし、裏切り者のレッテルを貼り、彼らを萎縮させるため噂を広めようとしている」と当局を非難した。
ファランヘ党は、抗議行動中に早期の議会選挙を求めた政党の一つであった。
「国民感情は変化しており、政権の目的は、次の選挙を延期するために分裂を起こすことだ 。」とジュマイエル議員は語った。
支持者がトリポリから抗議行動に加わったアシュラフ・リーフィ元法務大臣は、ヒズボラの指導者ハッサン・ナスラッラーを「イランの手下」であると非難した。
彼はこのように述べた。「革命は新たなスタートのために自らを活性化し、抗議者間の違いは健全な現象である。誰も社会のある側面を他の部分に対して置くと脅迫することにより我々を威嚇することはできない。」
リーフィ元法務大臣はヒズボラの違法な武器供給は 「レバノンの主権と国の結束 」への脅威だと述べた。
「我々は一つの国の中の仲間同士であり、国家の中に国家を築くのではなく、主権国家を樹立すべきだ。武器を供給してくれる地域がいる。しかし別の地域大国が別の政党に武器を供給することができ、それが国の滅亡につながる」と述べた。