
同じ男による恐ろしい性的虐待や、これに関連した女性への恐喝を詳述した申し立てが、ソーシャルメディアに広く出回っている
性的虐待者とされる男の名前が入ったトレンドになっているハッシュタグが、Twitter と Facebookで広く出回っていて、このことが政府に行動を促すことになった
カイロ:エジプト当局は7月4日、オンライン上で激しい怒りに火をつけた事件で、数十人の少女や女性に性的虐待をしたと疑われる男を逮捕した、と治安当局筋は述べた。
7月1日以来、同じ男による恐ろしい性的虐待や、これに関連した女性への脅迫を詳述した申し立てが、ソーシャルメディアに広く出回っている。
ある申し立ては、その男が14歳の少女を虐待しようとしたと伝えていた。
「ソーシャルメディアに投稿された申し立てを受けて、少女たちにセクハラしたと非難されている者は逮捕され、起訴されることになるでしょう」と、その治安当局筋は述べた。
「被害者は自分が耐え忍んだ被害に関する正式な報告書を提出すべきです」と、その治安当局筋は述べた。
その治安当局筋は、その容疑者の実名を明かさなかった。
ソーシャルメディアの申し立てによると、最初の申し立てはInstagramのアカウントに投稿されており、その虐待は少なくとも2018年から続いている。
性的虐待者とされる男の名前が入ったトレンドになっているハッシュタグが、Twitter と Facebookで広く出回っていて、このことが政府に行動を促すことになった。
エジプトの全国女性評議会(NCW)は7月4日、この申し立てを調査するために、検察官と共に正式に苦情を申し立てた。
「NCWはInstagramのそのソーシャルメディアアカウントをフォローしました。そのアカウントは、ある男にレイプされたり、性的暴行を受けたり、セクハラされたりしたことで、苦情を申し立てている少女や女性たちによって立ち上げられたものです」と、NCWはFacebookで述べていた。
同評議会と連絡を取った数人の犠牲者たちは、その男が「自分の憎むべき犯罪を記録している画像やクリップを使って、恐喝したり、中傷してやると脅迫したりした」ことを詳しく話した、とも評議会は述べていた。
同評議会は女性たちに、正式な報告書を検察官に提出するように促した。
オンライン上の申し立ての中には、その加害者が大学生であると示唆するものもあった。
カイロ・アメリカン大学はその容疑者がそこで学んでいたことを認めたが、2018年に同大学を止めたと述べていた。
彼は「カイロ・アメリカン大学の現役学生ではありません」と、同大学の声明は述べていた。
セクシャルハラスメントは、エジプトで広く蔓延している。
国連の調査から、大半のエジプト人女性が野次を飛ばされたりすることから、つねられたり、身体をまさぐられたりすることまで、セクハラを受けてきていることが判明した。
エジプト当局は2014年以来、セクシャルハラスメントを刑法により禁じてきたが、セクハラ問題ははびこったままだ、と多くの女性たちが訴えている。
日本でも同様に、とりわけ#WeTooムーブメントで、セクシャルハラスメントは認知度を高めつつある。このムーブメントは、日本で女性の約70パーセントが、何らかの形のセクシャルハラスメントを経験している、という事実を公然と浮き彫りにすることをめざしている。
AFP