
アルジェ:汚職事件に関わり拘留されていたアルジェリアの元閣僚が新型コロナウイルス感染症により死亡した事を元閣僚本人の兄弟が告げたとニュース・ウェブサイトが報道した。
アブデルアジズ・ブーテフリカ元大統領に近い立場だったムーサ・ベンハマディ元通信相は、今月初めに新型コロナウイルスに感染し、金曜日に亡くなったと元通信相の兄弟であるホシネ・ベンハマディ氏が明らかにした。享年67歳だった。
「ウイルス感染は7月4日で、アルジェの病院にようやく移送されたのが7月13日でした」とホシネ・ベンハマディ氏は日刊仏語サイトのリベルトゥに語った。
アルジェリアのハイテク企業コンドー・エレクトロニクスに関連した汚職捜査の一環として、ムーサ・ベンハマディ氏は、2019年9月以降、エル・ハラッハ拘置所に公判前拘留されていた。
アルジェリア大統領として在任期間が最長だったブーテフリカ氏は、5期目を目指す意向だったが、大規模な街頭抗議が頻発するのと同時に軍からの支持も失い、昨年4月に辞任に追い込まれた。
ブーテフリカ元大統領の辞任後、権力を濫用したとして非難の的となった元大統領側近たちに対して、当局は一連の汚職事件捜査を開始した。
複数の有力な事業家たちや元閣僚らと同様、ブーテフリカ元大統領の兄弟で強い影響力を持っていたサイード氏と2人の元情報機関責任者がこれまでに投獄されている。
ベンハマディ元通信相の兄弟で、コンドー・エレクトロニクス社長のアブデラマネ・ベンハマディ氏も汚職事件に連座し拘留中である。
AFP