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イエメンが紅海で武器を積んだボートを拿捕

イエメンの紅海の港町フダイダで1月、ドックに入れられた船の前を通り過ぎる沿岸警備隊員。(ロイター/資料写真)
イエメンの紅海の港町フダイダで1月、ドックに入れられた船の前を通り過ぎる沿岸警備隊員。(ロイター/資料写真)
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19 Jul 2020 04:07:56 GMT9
19 Jul 2020 04:07:56 GMT9

サイード・アルバタティ

アルムカッラ:イエメンの紅海沿岸警備隊が3トンの弾薬を積んだボートを拿捕した。同国はイランによるフーシ派への武器の輸送を阻止するため、海上パトロールを強化している。

現地のある安全保障当局者は、沿岸警備隊の船舶が木曜、ペリム島近くのイエメン領海内を航行していたボートを停止させたと述べた。

ボートに乗り込んだ沿岸警備隊員は大きなプラスチック製の袋に入れられた数千発の弾薬と、内部に隠されていた番号の無いAK47アサルトライフルを見つけた。同当局者は、異なる紅海沿岸地域出身の3人のイエメン人乗組員が逮捕されたと述べた。

「彼らは弾薬を売るためスーダンに向かっていたことを認めた」と、匿名を希望する同当局者が土曜、アラブニュースに語った。

同当局者は3人のイエメン人について、イランを含むさまざまな国からイエメンや他の場所への武器密輸に関わる、大規模なネットワークの一部と述べた。彼は差し押さえた弾薬とライフルがイランから送られたものかどうかについては言及しなかった。

6月、紅海の沿岸警備隊は何十丁もの拳銃と何千発もの弾薬を積んだ小型ボートを拿捕した。また同月、40キロのコカインをボートに隠してフーシ派の支配地域へ向かっていた5人が発見され、逮捕されている。

イエメン沿岸警備当局は2015年初頭にフーシ派が同国の沿岸地域に侵攻した際に崩壊したが、その後、サウジ主導の連合軍により再建された。イエメン国内外で訓練を受けた数百人の兵士が、紅海とアラビア海に面する同国の長大な海岸線に沿って配備された高速武装船に配置された。

イエメンは戦争が始まって以来初めて、エリトリアの船による領海侵犯を撃退し、多くの武器や薬物の輸送をなんとか阻止した。

「サウジ主導の連合軍や国民抵抗軍などを含むあらゆる支援者のおかげで成功した。現在は150の船を保有している」と同当局者は述べ、その実績を自慢した。

サウジ主導の連合軍とイエメンの国際的に認められている政府は、イランがフーシ派に最新の武器を送り、戦闘と大規模な空爆によって消耗した彼らの武器庫を補給したとして非難してきた。

サウジ主導の連合軍は6月、フーシ派へ武器を輸送中のイランの船2隻を拿捕したと発表した。

別の出来事として、イエメン駐在のサウジ大使モハメッド・アルジェイバーは、分離主義の南部暫定評議会(STC)が、差し押さえたお金をアデンの中央銀行に返還したと述べた。これは、サウジの調停が成功したことで政府が軍や治安部隊への給料の支払いに同意したのを受けてのことだった。

「イエメン政府とSTCの直接会談を通してCBY資金と給料支払の問題を解決し、リヤド合意を実行しようとしてきたサウジアラビアの継続的な努力は、イエメンでの苦難を軽減することに関して両当事者の意見が一致したことにより成功した」と、アルジェイバーは金曜にツイートした。

政府とSTCの当局者たちは、イエメン南部の戦争行為終結とリヤド合意の実行について議論するため、サウジアラビアの仲介によりリヤドで広範な話し合いを行っている。

国防省によれば、イエメン北部でサウジ主導の連合軍戦闘機が支援する政府軍が、アルバイダ州中心部カニアのフーシ派を攻撃した。

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