



アラブニュースジャパン
UAEの火星探査機「ホープ」は、7月20日、日本標準時間の午前6時58分(UAE時間の午前1時58分)に種子島宇宙センターからの打ち上げに成功した。
三菱重工業(MHI)が月曜、UAEの火星探査計画の一部である「ホープ・プローブ」が計画通り軌道への打ち上げに成功したと述べた。MHIのH-IIA打ち上げ機F42からの宇宙船ホープの分離も、打ち上げから約57分後に確認された。
We have lift-off. H2A, the rocket carrying the Hope Probe to space, has launched from the Tanegashima Space Centre in Japan.#HopeMarsMission pic.twitter.com/pRKZLOL7NT
— Hope Mars Mission (@HopeMarsMission) July 19, 2020
ホープは2021年に火星へ到着し、火星の大気とその層の全体像を提供する最初の宇宙探査機となる予定だ。
H-IIAロケットによるホープの打ち上げは、連続45回目の打ち上げ成功事例となった。
MHIの執行役員で防衛宇宙セグメント長の安倍直彦は、ここ4年間にわたるUAEの宇宙局およびMBRSCの支援と努力に感謝すると述べた。
「首長国の火星探査計画は、UAE建国50周年を祝うため2021年に火星に到着することを目標としている。今日、予定通り無事に打ち上げることができ、誇りに思う」と、彼は付け加えた。「この宇宙船による火星探査計画が無事に完了することで、COVID-19によって世界的な危機の最中にある世界中の人々に希望と喜びがもたらされることを心から願っている」
UAEの起業・中小企業担当国務大臣でUAE宇宙局長官のアフマド・ベルホール・アルファラシ博士も、首長国の火星探査計画がUAEを「プロジェクト開始から6年以内に火星への探査機打ち上げに成功した最も若い国」にすると述べた。「ホープ・プローブの成功はUAEの野心的な宇宙計画にとって非常に大きな躍進である」
ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターのハマド・オベイド・アルマンソオリ長官は、ホープ宇宙船の打ち上げ成功は「携わった全てのチームによるシームレスな協力と不断の努力の成果」と述べた。
The rocket carrying UAE’s Hope Probe blasts off from Japan's Tanegashima Space Center. pic.twitter.com/pKXkG4hkyl
— Dubai Media Office (@DXBMediaOffice) July 19, 2020
日本とUAEの代表団は、探査機「ホープ」打ち上げの1時間ほど前に二国間会議を開き、種子島の発射台からの打ち上げを見守った。
今年、種子島宇宙センターから7月20日午前6時58分(UAE時間では午前1時58分)に打ち上げられるエミレーツ火星探査機「HOPE」は人々の注目の的であると、H-IIAロケットを提供する三菱重工業は述べている。ただし、中継は打ち上げ前から開始される。
UAEには発射台がないため、ロケットは4月に日本に輸送された。新型コロナウイルス感染拡大阻止のための渡航制限強化のため、予定より3週間前倒しで輸送された。
数ヶ月の宇宙の旅を経て、アラブ首長国連邦の建国50周年となる2月に火星に到達す
火星の軌道に到達した時、「HOPE」は火星の大気とその大気層の全容を知ることができる最初の探査機となる。
これは火星の大気に関する根本的な疑問や、火星の1年の間に水素や酸素ガスが宇宙空間に放出されることの疑問に対する答えを見つける手がかりとなる。
「HOPE」ミッションの成功は、宇宙に未来を求める石油依存経済にとって大きな一歩となるだろう。