
ベン・フラナガン
ロンドン:アルジャジーラのまだ歴史の浅いチャンネル「AJ+アラビック」は、ユダヤ人がイスラエル建国を支援するため大虐殺の規模を誇張したと主張する『ホロコースト否定』と題された動画をめぐり、幅広い非難を招いてきた。
幅広い世間の怒りを受け、カタールのこの国営放送ネットワークは動画の削除を余儀なくされ、その放送に関連して2人の記者を停職処分とした。
問題の動画はホロコーストについて議論はしていないものの、ユダヤ人が大虐殺に関する事実をねじ曲げ、それによりイスラエルが「最大の勝者」になったことを示唆した。
https://twitter.com/MEMRIReports/status/1130038755589541889?s=20
「ホロコーストを非難することは道徳的義務ですが、そのホロコーストから最大の勝者となったのはイスラエルです」と、司会者は述べた。
「そして人種浄化とパレスチナ人せん滅のための跳躍台として、ナチと同じ正当化のための理由を使っています」
多くの人がこの動画についてTwitterに怒りを書き込んだ。ある解説者はアラビア語版のAJ+と英語版の間の相違を指摘している。
アルジャジーラはアラビア語で極端な題材を放送していることで以前から非難されていたが、英語版では西洋社会の視聴者獲得を狙い、よりバランスの取れた題材を大量に制作しているように見える。
Arabic content versus English content 🤦🏻♀️ pic.twitter.com/Ag8T95nEVK
— Jenan Moussa (@jenanmoussa) May 18, 2019
同ネットワークは日曜、「編集指針違反」により記者2名を停職処分にしたとする声明を発表した。
「動画の内容とそれに伴う投稿はネットワークの編集指針に違反するものだったため、AJ+の経営陣によって速やかにソーシャルメディアのAJ+ページとアカウントから削除された」と、同ネットワークは述べた。
同ネットワークは、「強制的な偏見修正訓練と意識向上プログラム」を受けることをスタッフに要求するとも話した。