
メシュレフ、レバノン:
訪問中のフランス外相は金曜日、深刻な経済危機の影響に苦しんでいるレバノンの学校への援助として1500万ユーロ(1700万ドル)を約束した。
ジャン=イヴ・ル・ドリアン外相は、フランスは教育セクターに大打撃を与えた危機について、「レバノンの若者だけ」に直面させはしないと述べた。
レバノンの学校は一部の教師や管理スタッフを解雇し、多くが閉鎖の危機に直面している。私立学校の学費の支払いに苦労する親は、すでに過密状態の公立学校に子供を入れている。フランスの援助は、50校以上のフランス系およびフランス語が話される学校のネットワークが対象となる。
経済危機は、長い間中所得国と考えられていた地中海沿岸の小国レバノンの生活のほぼすべての側面に影響を及ぼした。昨年以降、外貨が枯渇し、通貨がドルに対する価値の80%以上を失ったため、失業率は上昇し、貧困が深まった。
水曜日遅くにレバノンに到着したル・ドリアンは、レバノン当局が自らの役割を果たした場合にのみフランスはレバノン危機への対応を助けることができると述べ、非常に必要とされる改革を導入するよう促した。
ル・ドリアンは、苦境に立つレバノンを訪問した初の西側の高官である。公の場で発した厳しいメッセージの中でル・ドリアンはレバノン当局者に対し、同国の中央銀行の監査を行い、非常に負債の多い肥大化した電力部門を改革し、独立した司法を維持するよう促した。
フランスはレバノンの旧植民地支配国であり、以前開催した会議ではレバノンへの支援を約束する一方で公共部門およびガバナンスの改革を要求した。
「レバノンは崖っぷちに立っている。しかし、事態を是正する方法はテーブルの上にある」と、ル・ドリアンは金曜日に首都ベイルートの南部メシュレフ地区の学校を訪問中に述べた。
この訪問中、ル・ドリアンはレバノンがフランスの人道支援高優先国リストに載っていると述べ、フランスがすでにコロナウイルスによる困難に対処するために主に医療部門に5000万ユーロ(5800万ドル)を寄付していることを付け加えた。
しかし、ル・ドリアンは木曜日、レバノンが金融経済危機から抜け出す唯一の方法は、国際通貨基金(IMF)とのプログラムを確約することだ、と語った。それを経て初めて、フランスおよび同盟国はレバノンへの援助を確保できる、と同氏は述べた。
AP