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イラン、米国との緊張関係の中、模造航空母艦を海上へ移動

27 Jul 2020
マクサー・テクノロジーズ撮影による2020年2月15日の衛星写真に、バンダーアバスのイラン製模造航空母艦が海上へ牽引されている様子が写っている。 (マクサー・テクノロジーズ提供、AP)
マクサー・テクノロジーズ撮影による2020年2月15日の衛星写真に、バンダーアバスのイラン製模造航空母艦が海上へ牽引されている様子が写っている。 (マクサー・テクノロジーズ提供、AP)
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Updated 27 Jul 2020
27 Jul 2020
  • この模造艦船は、米国海軍が定期的にホルムズ海峡からアラビア海へ航行させるニミッツ航空母艦に類似している

ドバイ、アラブ首長国連邦:7月27日(月)に公開された衛星写真によると、イランと米国の緊張関係が高まる中、イランが模造航空母艦を戦略上の要所であるホルムズ海峡へ移動してきた。イランが間もなく行われる実弾射撃演習にそれを使用しようとしていると思われる。

マクサー・テクノロジーズが7月26日(日)に撮影した画像には、タグボートがその模造航空母艦をイランの港湾都市バンダーアバスからホルムズ海峡へ牽引後、イランの高速船が波しぶきをあげながらその模造艦船へ向けて走る様子が写っている。

イランの国営通信社と政府高官らは今のところホルムズ海峡へ模造航空母艦を移動したことを認めていない。ホルムズ海峡は世界の石油の20%がそこを通って輸出される要所だ。しかしそこでの動きをみると、イランの準軍事組織である革命防衛隊が2015年に 行った模擬沈没と類似するものを再度行おうとしているように思われる。

米国海軍がバーレーンを本拠地として中東の海域を巡回させている第5艦隊からは、まだコメントが出ていない。
この模造航空母艦は米国海軍が定期的にホルムズ海峡からアラビア海へ航行させるニミッツ航空母艦に類似している。

ホルムズ海峡からペルシャ湾への入り口は非常に幅が狭くなっている。ニミッツ航空母艦は、その名が示すように、先週インド洋から中東海域へ到着してきたばかりで、アラビア海における航空母艦ドワイト・D・アイゼンハワーの後任となるものと思わ れる。

ニミッツがホルムズ海峡を航行するのか、また、それがいつになるのか、あるいは中東海域にいる間に航行することはないのか、今のところわかっていない。昨年イランと米国の緊張関係が高まり始めた当初に配備された航空母艦エイブラハム・リンカーンは、アラビア海に数ヶ月とどまっていた後、ホルムズ海峡を通過した。アイゼンハワーは先週はじめに通過している。

マクサー・テクノロジーズの撮影による衛星写真によると、この模造航空母艦は甲板に16機の模造戦闘機を配備している。この船体は全長およそ200メートル、幅50メートルほど。本物のニミッツは全長300メートル、幅75メートル以上ある。
この模造航空母艦は2015年2月に行われた「Great Prophet(偉大なる預言者)9」という軍事演習で使用されたものと酷似している。この演習中、イランはその模造航空母艦を高速船で取り囲み、マシンガンやロケット弾を発砲した。その後、地対艦ミサイルがこの船を射撃して沈没させた。

しかし当時の演習は、イランと世界の列強国によるイランの核開発計画に関する交渉が固まっていた時に実施されたものだ。今日それらの交渉によって生まれた取引事項がすべて水の泡となってしまっている。ドナルド・トランプ米大統領は2018年5月の協定から一方的に手を引いた。その後イランは、その合意に基づくほぼすべての関係滞在者を徐々に退去させることで応報した。それでも国連査察官にはまだその核開発現場への立ち入りを許可している。

衛星写真が示すように、イランが7月25日(土)に模造航空母艦を港湾から海上へ移動したタイミングを考えると、その船を標的とする演習は先週の出来事に対するイランの直接的な反応であると考えられる。その一件とは、米国F-15 戦闘機がシリア上空でマーハーン航空の民間機にニアミスし、乗客が怪我をしたもの。

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