
モハメッド・アブザイド
カイロ: エジプトが最近の感染者数の急増を受け、国内におけるコロナウィルス第二波を警告した。
この警告は、先週感染者数が大幅に減少したことを受けて膨らんでいた、大流行の終焉に対する期待に冷や水を浴びせている。
エジプト保健省は月曜、新たな感染者174人と、この伝染病による新たな死者26人を報告した。この数字は連日増えている。
多くの人が第二波を恐れている。特に、衛生上の予防措置やマスク着用のガイドラインが無視されているためだ。全国のショッピングモールやカフェ、レストラン、ビーチでは、大勢の人たちによる人混みが目撃されている。
「コロナウィルスの第二波に入ったとは言えない。現在の波がまだ終わっていないからだ」と、大統領保険顧問のムハンマド・アワド・タジュディンは述べた。
「感染者数は減少したものの、過去2~3日でまた増加している。イード・アル=フィトル(ラマダンの終了を祝う祭り)中に海岸やビーチでの大勢の人混みが原因で同じことが起こったため、こうなることは予想していた」と、彼は付け加えた。
彼はTVチャンネル「アル・ミフワール」でのインタビューで、第二波は秋に起こる見込みであると述べた。気温が低下することと、この伝染病が季節的なインフルエンザに類似していることがその理由だ。
同顧問は、隔離病院は集中治療が必要な患者が増加する場合に備え、準備ができていると付け加えた。
日曜、保険人口大臣のハラ・ザイードはエジプトの人々に対し、特にイード・アル=フィトルの祝祭後に予防措置を守るよう、強く要請した。
同省は最近、感染者急増に対処するための戦略の一環として、数週間前に閉鎖した多くの隔離病院を再開した。
保健省のメディア顧問ハレド・ムジャヒドは、病院はコロナウィルスの中等~重症患者は治療するが、軽症者は事故隔離のガイドラインに従ってもらうことになると述べた。
彼は、60才以上の全員、または糖尿病や高血圧、心疾患、慢性肺疾患、脳血管疾患、慢性腎疾患などの持病を持つ人たち、および妊娠している女性は人混みを避けるように要請した。
エジプトにおける第二波の警告はTwitterで話題のトピックとなり、「第二波」が最もツイートされたフレーズになった。
保健省のコロナウィルス対策科学委員会の委員長フッサム・ホスニは、感染者数が再び増えたのは予防措置が無視されているのが原因と述べたものの、同国はまだパンデミックの第二波には入っていないと付け加えた。
彼は、エジプトは第一段階のパンデミックにうまく対処してきたと述べ、人々に対し予防措置に従うよう呼びかけた。
月曜現在、大流行が始まって以来の同国のコロナウィルス感染者数は合計で95,666人となった。そのうち53,779人が回復し、5,035人が死亡した。